中国(上海)自由貿易試験区
中国(上海)自由貿易実験区は2013年9月29日に中国政府が正式に設立した浦東新区内に位置する面積は120.72平方キロメートルの地域的自由貿易パークで、中国の自由貿易区の一つである。2017年3月に公布された「中国(上海)自由貿易実験区における改革開放の全面的深化案」は自由貿易実験区の目標について次のように述べている。それはつまり、2020年までに投資と貿易に関する国際的ルールとかみ合った制度体系を確立し、自由貿易実験区を、自由な投資と貿易、開放・透明であるルール、公平・高効率な監督管理、利便的なビジネス環境を目指す国際的に高い基準の自由貿易パークにし、さまざまな市場主体が平等に参入し秩序正しく競争する投資管理体系、貿易のパターン転換・高度化と通関の利便化を促す貿易監督管理サービス体系、金融の開放・革新と効果的なリスク防止・抑制を深める金融サービス体系、市場経済のルールと統治能力の現代化の要請に合致する政府管理体系などの健全化に取り組むこと、である。中国(上海)自由貿易実験区の確立は、中国共産党中央が国内外の発展の大きな趨勢に立脚し、国内・国際という二つの大局を統一的に考慮した上で、新しい情勢の下で改革・開放を推し進めるための重要な措置であり、それは政府機能の転換の加速、管理方式の革新の積極的模索、貿易と投資の利便化の推進、改革の全面的深化と開放のさらなる拡大のために新たな方途の模索、新たな経験の蓄積などにとって重要な意義がある。