「一国二制度」の実践を踏み込んで推進する
「一国二制度」の基本内容は、「一つの中国」を前提に、国家の主体が社会主義を堅持し、中華人民共和国から切り離すことのできない地域である香港、澳門及び台湾を特別行政区として以前から存在している資本主義制度を変えずに長期にわたって存続させる、というものである。国際舞台で、中華人民共和国だけが中国代表と名乗ることができる。「一国二制度」は中国の偉大な創造であり、中華民族が新たに世界の平和と発展に貢献するものである。習近平総書記は澳門祖国復帰15周年祝賀大会・澳門特別行政区第四回政府就任式、香港祖国復帰20周年祝賀大会・香港特別行政区第五回政府就任式などの場で、「一国二制度」の実践について重要な意見を述べた。「一国二制度」事業を引き続き推進するのは、中央政府、特別行政区政府、香港・澳門の同胞を含む国内の全国各民族人民の共通使命である。中央の「一国二制度」貫徹方針は、①「一国二制度」は変わることはないし、揺るぐことはないという断固とした態度をとり、②全面的に正しく「一国二制度」を認識し、香港・澳門での実践が偏ったり変質したりしないように、いつまでも正しい方向に沿って前進する、というものである。香港・澳門での「一国二制度」の実践に対して、世界もその成功を認めていることは、事実によって証明されている。前人未踏の開拓的事業としての「一国二制度」は当然のことながら、順風満帆にはいかず、実践の中でも絶えず模索を続けなければならない。