新型アジア安全保障観
2014年 5月、習近平国家主席は上海で開催されたアジア信頼醸成措置会議（ＣＩＣＡ）で、共通の安全保障、総合的安全保障、協力による安全保障、持続可能な安全保障というアジア安全保障観を打ち出した。習主席は、安全理念を刷新し、地域の安全と協力の新たな枠組みを創り出して、共同構築、共有、ウインウインというアジアの安全を保障する道を切り開くよう努めるべきであると提案した。共通の安全保障とは、すべての国の安全を尊重し保障する、という意味である。総合的安全保障とは、伝統的分野の安全保障と非伝統的分野の安全保障に総合的に取り組む、という意味である。協力による安全保障とは、対話による協力を通じて、各国と当該地域の安全保障を促進する、という意味である。持続可能な安全保障とは、発展と安全をともに重視し、恒久的な安全を実現する、という意味である。