地域間の調和発展戦略
地域間の調和発展戦略は中国の経済・社会発展戦略の重要な構成部分である。今世紀に入って以降、中国は西部開発戦略や東北地区振興戦略、中部地区興隆戦略、東部地区率先発展戦略といった発展総体戦略を徐々に構築した。第19回党大会報告は地域間の調和発展戦略を明確に打ち出すとともに、それを小康社会の全面的完成の決戦に勝利するために断固実施すべき七大戦略の一つとした。
地域間の調和発展戦略の主要任務は次のようなものである。△いっそう力を入れて旧革命根拠地・民族地区・辺境地区・貧困地区の急速な発展を支援し、措置を強化して西部大開発の新たな枠組みの構築を促し、改革を深化させて東北など旧工業基地の振興を加速させ、優位性を発揮させて中部地区の興隆を促し、イノベーションによる牽引で東部地区の最適化発展を先行実現し、より効果的な地域間の調和発展の新しい仕組みを確立する。△大中小都市と小城鎮(町)の調和発展に向けた都市構成を都市圏を主体として整え、農業からの移転人口の市民化を速める。△北京の首都機能以外の諸機能の分散を要諦に北京・天津・河北協同発展を促し、雄安新区を高い起点に立って計画し、高い基準で建設する。△流域地域共同の環境保護に大いに取り組むこと、大規模な開発をしないことを方針として長江経済ベルトの発展を推し進める。△資源依存型地区の経済モデルの転換による発展を支援する。△辺境地区の発展を加速させ、辺境地区の安定と安全保障に万全を期す。陸海の統一的計画を堅持し、海洋強国の建設を加速させる。
地域間の調和発展戦略は「二つの百周年」の奮闘目標の歴史的合流期にある中国の地域間発展の新たな布石であり、中国の地域間発展の調和性を強め、地域間発展の新境地を切り開き、現代化経済体系を構築して、「二つの百周年」の奮闘目標を実現する上で重要な戦略的意義をもつ。
区域协调发展战略
区域协调发展战略是中国经济社会发展战略的重要组成部分。新世纪以来,中国逐步形成西部开发、东北振兴、中部崛起、东部率先发展的区域发展总体战略。中共十九大报告明确提出区域协调发展战略,并将区域协调发展战略确定为决胜全面建成小康社会需要坚定实施的七大战略之一。
实施区域协调发展战略的主要任务包括:加大力度支持革命老区、民族地区、边疆地区、贫困地区快速发展,强化举措推进西部大开发形成新格局,深化改革加快东北等老工业基地振兴,发挥优势推动中部地区崛起,创新引领率先实现东部地区优化发展,建立更加有效的区域协调发展新机制。以城市群为主体构建大中小城市和小城镇协调发展的城镇格局,加快农业转移人口市民化;以疏解北京非首都功能为“牛鼻子”推动京津冀协同发展,高起点规划、高标准建设雄安新区;以共抓大保护、不搞大开发为导向推动长江经济带发展,支持资源型地区经济转型发展;加快边疆发展,确保边疆巩固、边境安全;坚持陆海统筹,加快建设海洋强国。
区域协调发展战略是对“两个一百年”奋斗目标历史交汇期中国区域发展的新部署,对中国增强区域发展协同性、拓展区域发展新空间、推动建设现代化经济体系、实现“两个一百年”奋斗目标具有重大战略意义。