社会主義市場経済体制
社会主義市場経済体制は中国共産党が中国の特色ある社会主義を建設する中で得た重要理論であり、その中で行った実践の革新である。1992年、第14回党大会で「中国の経済体制改革の目標は社会主義市場経済体制を確立することにある」とされ、社会主義市場経済体制が正式に確立した。20余年の実践によって、中国の社会主義市場経済体制は初歩的に確立したが、依然として多くの問題――市場秩序が規範化されていない、生産要素市場の発展が遅れている、市場ルールが統一されていない、市場競争が十分になされていないなど――がある。
第19回党大会報告は社会主義市場経済体制の充実化を急ぐという新たな要求を出した。同報告は次のように述べている。経済体制改革は、財産権制度の充実化と生産要素の市場化配分を重点として、財産権による効果的なインセンティブ、生産要素の自由な移動、価格の伸縮的な変動、公平で秩序のある競争、企業の優勝劣敗を実現しなければならない。各種国有資産の管理体制を整え、国有資本の授権経営体制を改革し、国有経済の配置適正化、構造調整、戦略的再編を速め、国有資産の価値の維持・増大を促し、国有資本を強く、良く、大きくし、国有資産の流失を効果的に防ぐ。国有企業改革を深化させ、混合所有制経済を発展させ、グローバルな競争力を備えた世界一流の企業を育てる。市場参入ネガティブリスト制度を全面的に実施し、統一市場と公平な競争の妨げとなっているさまざまな規定や慣行を整理・廃止し、民営企業の発展を支援し、各種の市場主体の活力を引き出す。商事制度改革を深化させ、行政独占を打ち破り、市場独占を防止し、生産要素価格の市場化改革を急ぎ、サービス業の参入規制を緩和し、市場の監督管理体制を充実させる。マクロコントロールを革新して充実させ、国家発展計画の戦略的道標の役割を発揮させ、財政経済政策・通貨経済政策・産業経済政策・区域経済政策などの協調メカニズムを十全化する。消費促進のための体制・仕組みを充実させ、経済発展に対する消費の基礎的役割を強化する。投融資体制の改革を深化させ、供給構造の最適化に対する投資の肝要な役割を発揮させる。現代財政制度の確立を急ぎ、権限と責任が明確で、財力の配分が適切で、地域間の均衡がとれた中央と地方の財政関係を確立する。あらゆる面で規範と透明性があり、基準が科学的で、拘束力が強い予算制度を確立し、業績管理を全面的に実施する。税制改革を深め、地方税体系を十全化する。金融体制改革を深化させ、金融の実体経済へのサービス能力を強化し、直接金融の割合を高め、多層的な資本市場の健全な発展を促す。金融政策とマクロプルーデンス政策を二本柱とするコントロールの枠組みを十全化し、金利と為替レートの市場化改革を深化させる。金融監督管理体系を整え、金融の系統性リスクを生じさせないという最低ラインを守る。
社会主义市场经济体制
社会主义市场经济体制是中国共产党在建设中国特色社会主义进程中的一个重大理论和实践创新。1992年,中共十四大正式确立“中国经济体制改革的目标是建立社会主义市场经济体制”。经过20多年实践,中国社会主义市场经济体制已经初步建立,但仍存在不少问题,包括市场秩序不规范、生产要素市场发展滞后、市场规则不统一、市场竞争不充分等。
中共十九大报告作出加快完善社会主义市场经济体制的新要求。提出经济体制改革必须以完善产权制度和要素市场化配置为重点,实现产权有效激励、要素自由流动、价格反应灵活、竞争公平有序、企业优胜劣汰。完善各类国有资产管理体制,改革国有资本授权经营体制,加快国有经济布局优化、结构调整、战略性重组,促进国有资产保值增值,推动国有资本做强做优做大,有效防止国有资产流失。深化国有企业改革,发展混合所有制经济,培育具有全球竞争力的世界一流企业。全面实施市场准入负面清单制度,清理废除妨碍统一市场和公平竞争的各种规定和做法,支持民营企业发展,激发各类市场主体活力。深化商事制度改革,打破行政性垄断,防止市场垄断,加快要素价格市场化改革,放宽服务业准入限制,完善市场监管体制。创新和完善宏观调控,发挥国家发展规划的战略导向作用,健全财政、货币、产业、区域等经济政策协调机制。完善促进消费的体制机制,增强消费对经济发展的基础性作用。深化投融资体制改革,发挥投资对优化供给结构的关键性作用。加快建立现代财政制度,建立权责清晰、财力协调、区域均衡的中央和地方财政关系。建立全面规范透明、标准科学、约束有力的预算制度,全面实施绩效管理。深化税收制度改革,健全地方税体系。深化金融体制改革,增强金融服务实体经济能力,提高直接融资比重,促进多层次资本市场健康发展。健全货币政策和宏观审慎政策双支柱调控框架,深化利率和汇率市场化改革。健全金融监管体系,守住不发生系统性金融风险的底线。