貧困地区

貧困地区

　貧困地区とは貧困人口の数、貧困の程度が他の地域より高い地域を指す。改革開放以来、中国の大規模な貧困救済・開発行動は、特定の時期に確定した貧困地区を活動の重点としてきた。1982年、国務院は甘粛の定西地区、河西地区、寧夏の西海固地区（略称「三西地区」）で28の重点支援県を確定した。1984年、「貧困地区を援助し速やかに現状を改善することに関する党中央と国務院の通知」が発表され、全国の「貧困地区」のおおよその範囲が基本的に定められた。「通知」は次のように指摘した。自然条件、活動の基礎、政策の実施情況の差異により、農村経済にはまだ発展の不均衡が存在し、特に数千万人の人々が暮らす地区がまだ貧困から脱却しておらず、大衆の衣食の問題はなお完全に解決されていない。そのうち大部分は山岳地帯と辺境地区で、少数民族居住地区と旧革命根拠地もある。貧困地区の問題を解決するには、重点を際立たせ、特に力を集中して十数カ所の広域貧困地区の問題を解決しなければならない。その後の貧困救済・開発活動は、貧困地区の範囲について調整があったものの、上述の範囲が定めた基本的な考え方に大体則っていた。1986年、国務院は全国で次々と331の国家重点支援貧困県を確定した。1988年、国務院はさらに河北、内蒙古、四川、甘粛、青海、新疆の遊牧地域で27の国家重点支援県を確定した。各省、自治区も各自の具体的な情況に基づいて、300余りの省レベルの重点支援県を確定した。こうして、1988年末には、全国に664の貧困県があった。その後、一部の省と自治区が支援範囲を広げ、全国の貧困県の総数は699になった。1994年に「国家八七貧困救済難関攻略計画（1994～2000年）」の支援範囲に入れられた貧困県は592に調整された。2001年、「中国農村貧困救済・開発綱要（2001～2010年）」の要求に基づいて、中国は貧困救済活動の592の国家貧困救済・開発活動重点県と14万8000の貧困村を改めて確定した。

　第18回党大会以来、貧困脱却の難関攻略戦が全面的に始まったのに伴い、貧困地区の貧困脱却の重要性はいっそうはっきりと現れ、小康社会の全面的完成の任務が最も多くて重い地域、貧困脱却の難関攻略戦に勝利するための主戦場といわれるようになった。

贫困地区

　　贫困地区是指那些贫困人口数量、贫困深重程度高于其他区域的地区。改革开放以来，中国大规模的扶贫开发行动以特定时期所确定的贫困地区为工作重点。1982年，国务院在甘肃的定西地区、河西地区和宁夏的西海固地区（简称“三西地区”)划定了28个重点扶持县。1984年，《中共中央国务院关于帮助贫困地区尽快改变面貌的通知》发布，基本奠定了全国贫困地区大致范围。《通知》指出，由于自然条件、工作基础和政策落实情况的差异，农村经济还存在发展不平衡的状况，特别是还有几千万人口的地区仍未摆脱贫困，群众的温饱问题尚未完全解决。其中绝大部分是山区和边远地区，有的还是少数民族聚居地区和革命老根据地。解决贫困地区的问题要突出重点，特别是集中力量解决十几个连片贫困地区的问题。此后的扶贫开发工作虽对贫困地区的范围有所调整，但大体遵循了上述范围界定的基本思路。1986年，国务院在全国范围内陆续确定了331个国家重点扶持贫困县。1988年，国务院在河北、内蒙古、四川、甘肃、青海和新疆的牧区中又确定了27个国家重点扶持县。各省、自治区也根据各自具体情况确定了300多个省级重点扶持县。由此，到1988年年底，全国共有贫困县664个。后来个别省、自治区增加扶持范围，全国贫困县总数达到699个。1994年，列入《国家八七扶贫攻坚计划（1994—2000年）》扶持范围的贫困县调整为592个。2001年，根据《中国农村扶贫开发纲要（2001—2010年）》的要求，中国重新确定了592个国家扶贫开发工作重点县、 14.8万个贫困村。

　　中共十八大以来，随着脱贫攻坚战的全面打响，贫困地区脱贫的重要性进一步凸显，被称为全面建成小康社会任务最繁重的区域，是打赢脱贫攻坚战的主战场。