「四つの問題」
的確な貧困救済の方策で「二つの困らず、三つの保障」を実現し、絶対的貧困を解消することは、これまでの貧困ガバナンス体系からいって、難題であることにとどまらず、資源投入の力を大きくするだけでなく、貧困救済の実践技術の面でも革新を必要とする。まず、的確な貧困救済は上から下へと推進する社会政策として、それ自身が、官僚構造が政策を捻じ曲げるというリスクに直面している。次に、現在の政府主導でのみ行われている貧困ガバナンス体制の下、貧困大衆の多元化した貧困削減のニーズも「政府の失速」という苦境に直面している。さらに、各層の情報の非対称などの問題が客観的に存在することにより、地方政府や貧困救済対象などの日和見主義的行動も避けられない。これらは全て「的確さ」の客観的障害となっている。具体的な実践において、これらの難題は「誰を扶助するか、誰が扶助するか、どう扶助するか、どうレッテルを除去するか」という四つの問題に集中的に現れている。習近平総書記の貧困救済に関する論述を基本的な準拠するものとして、貧困救済の難関攻略は、この四つの問題が実践において直面する各種の障害を系統的に解決した。
具体的に、「誰を扶助するか」という問題をしっかりと解決するには、的確な貧困救済・貧困脱却を堅持し、村ごと世帯ごとに貧困の識別を行い、識別された貧困村と貧困世帯を貧困救済システムに登録し、「再確認」と選別・調整を通じて、識別の精度を不断に向上させなければならない。「誰が扶助するか」という問題をしっかりと解決するための鍵は、責任を持つ人をはっきりさせることだ。全国で累計300万人余りの県レベル以上の機関と国有企業および公的機関の幹部が派遣され、村に駐在して支援を行い、第一線の貧困救済の力は明らかに強くなり、的確な貧困救済の「ラストワンマイル」が通じた。「どう扶助するか」という問題をしっかりと解決するには、「五つの一部」プロジェクトを実施しなければならない。すなわち、生産の発展によって一部の人口を貧困から脱却させ、移住によって一部の人口を貧困から脱却させ、生態補償によって一部の人口を貧困から脱却させ、教育の発展によって一部の人口を貧困から脱却させ、社会保障によって一部の貧困人口の最低限度の生活をしっかりと保障し、正しい「処方箋」を出して「貧困の原因」を取り除く。「どうレッテルを除去するか」という問題をしっかりと解決するには、一つ目にタイムスケジュールを設定し、貧困県の秩序あるレッテル除去を実現する。二つ目に猶予期間を設け、一定期間はレッテルをはがしても政策を実施し続ける。三つ目に厳格に評価を行い、レッテルはがしの基準に基づいて検証する。四つ目に世帯ごとに登録を取り消し、一人一人が確実に貧困から脱却するようにする。
“四个问题”
以精准扶贫方略来实现“两不愁三保障”,消除绝对贫困,这相对于此前的贫困治理体系而言,不啻是一个难题,不仅需要加大资源的投入力度,而且需要在扶贫实践技术层面进行创新。首先,精准扶贫作为一项自上而下推行的社会政策,其本身就面临科层结构造成政策走样的风险。其次,在目前由且只能由政府主导的贫困治理体制下,贫困人群多元化的减贫需求亦面临“政府失灵”的困境。再次,由于层级治理信息不对称等问题的客观存在,地方政府、扶贫对象等的机会主义行为也难以避免。这些都构成了“精准”的客观障碍。在具体实践中,这些难题集中体现为“扶持谁、谁来扶、怎么扶、如何退”四个问题。以习近平扶贫论述为根本遵循,脱贫攻坚系统性地破解了这四个问题在实践中面临的各种障碍。
具体而言,解决好“扶持谁”问题,要坚持精准扶贫、精准脱贫,逐村逐户开展贫困识别,对识别出的贫困村、贫困户建档立卡,通过“回头看”和甄别调整,不断提高识别准确率。解决好“谁来扶”问题,关键在于责任落实到人。全国累计选派300多万县级以上机关、国有企事业单位干部参加驻村帮扶,一线扶贫力量明显加强,打通了精准扶贫“最后一公里”。解决好“怎么扶”问题,要实施“五个一批”工程,即发展生产脱贫一批、易地搬迁脱贫一批、生态补偿脱贫一批、发展教育脱贫一批、社会保障兜底一批,开对“药方子”,拔掉“穷根子”。解决好“如何退”问题,一是设定时间表,实现贫困县有序退出;二是留出缓冲期,在一定时间内实行摘帽不摘政策;三是实行严格评估,按照摘帽标准验收;四是实行逐户销号,做到脱贫到人。