農業関連資金の整理・統合
各レベルの財政による貧困救済資金の投入規模が増え続ける中、貧困地域が貧困救済資金を統括的に管理・利用することにいくつかの課題が存在している。例えば、上下の権限と責任が一致しないため、貧困県にプロジェクトの実行と資金使用の自主権がなく、「現場は自分のどこが痛いのかを最も分かっているのに、処方箋を書いて薬を調合してもらうことができない」状態。また例えば、特別支出金流用不可の規定によって、「醤油を買う金で酢は買えない」状態で、一定の程度でプロジェクトと資金の断片化問題を招き、的確な貧困救済措置の効果を制限した。
これらの問題について、「貧困脱却の難関攻略戦の勝利に関する党中央・国務院の決定」は以下のことを明確に提起した。「貧困脱却の難関攻略に関する多くの計画の結び付きと部門間の長期的な調整メカニズムを構築、整備し、目標と方向性がほぼ同じ農業関連資金を整理・統合する。権限責任一致の原則に従い、広域特殊困難地域県と国家貧困救済・開発活動重点県が県内の際立った問題を巡り、貧困救済計画を指針とし、重点貧困救済プロジェクトをプラットフォームとし、特別貧困救済資金や農業関連資金、社会助成資金をまとめて集中的に使用することを支持する」。貧困県による財政農業関連資金の統括・整理・統合した利用への支持は、財政資金の配置の効率を向上させ、貧困脱却の難関攻略に向けた資金を保障するための重要な措置であり、農村改革を深め、農業の現代化の実現を加速する重要な模索でもある。
2016年、国務院弁公庁は「貧困県による財政農業関連資金の統括・整理・統合した使用の試行的展開支持に関する意見」を公布した。試行を通じて、「複数の用水路で水を引き、一つの蛇口で水を出す」という貧困救済に向けた投入の新たな枠組みを構築し、貧困県に内在する原動力を活性化し、貧困県が際立った問題を巡り、「貧困」というレッテル除去を目標とし、貧困脱却の成果を出すことを方向とし、貧困救済計画を指針とし、重点的貧困救済プロジェクトをプラットフォームとし、財政農業関連資金を統括・整理・統合して使用し、金融資本と社会助成資金による貧困救済・開発への投入を促し、資金利用の的確さと収益を高め、貧困脱却の難関攻略という任務の期限通りの完遂を確実に保証することを目的としている。
整合涉农资金
在各级财政扶贫投入规模不断增加的情况下，贫困地区统筹安排使用扶贫资金却面临着一些难题。比如，由于上下权责不匹配，贫困县没有项目安排和资金使用自主权，“基层最知道自己哪儿疼，却没法开方抓药”；又如，由于专款专用的规定，“打酱油的钱不能买醋”，一定程度上造成项目和资金“碎片化”使用，制约了精准扶贫措施的成效。
针对这些问题，《中共中央国务院关于打赢脱贫攻坚战的决定》明确提出，“建立健全脱贫攻坚多规划衔接、多部门协调长效机制，整合目标相近、方向类同的涉农资金。按照权责一致原则，支持连片特困地区县和国家扶贫开发工作重点县围绕本县突出问题，以扶贫规划为引领，以重点扶贫项目为平台，把专项扶贫资金、相关涉农资金和社会帮扶资金捆绑集中使用”。支持贫困县统筹整合使用财政涉农资金，既是提高财政资金配置效率、保障脱贫攻坚资金需求的关键之举，也是深化农村改革、加快实现农业现代化的重大探索。
2016年，国务院办公厅印发《关于支持贫困县开展统筹整合使用财政涉农资金试点的意见》，旨在通过试点，形成“多个渠道引水、一个龙头放水”的扶贫投入新格局，激发贫困县内生动力，支持贫困县围绕突出问题，以摘帽销号为目标，以脱贫成效为导向，以扶贫规划为引领，以重点扶贫项目为平台，统筹整合使用财政涉农资金，撬动金融资本和社会帮扶资金投入扶贫开发，提高资金使用精准度和效益，确保如期完成脱贫攻坚任务。