特別貧困救済
特別貧困救済は、特別に貧困人口と貧困問題を対象として考案・実施する開発式貧困救済政策措置を指す。1980年代初期、国家は「三西」農業建設計画と就業による収入で救済金に代わる計画の実施を開始した。特別貧困救済はその後、発展資金、就業による収入で救済金に代わる仕組みに向けた専用資金、少数民族発展資金、「三西」農業建設特別補助資金、貧困救済に向けた利子補給融資資金など、財政から支出する特別貧困救済資金で実施された貧困救済活動を指すようになった。
特定業界の発展による貧困救済や社会的な貧困救済との違いは以下の数点がある。(1)特別貧困救済に必要な資金は、主に中央と地方の予算における財政貧困救済資金によるものだ。(2)特別貧困救済の実施は通常、プロジェクトの形式(単一プロジェクト、あるいは総合プロジェクト)を採用する。(3)特別貧困救済プロジェクトの実施は、原則的に個々の村や世帯まで徹底し、貧困村や貧困世帯が真に実際の利益を受けるよう要求する。(4)特別貧困救済を組織・実施する行政機関は、各レベルの政府貧困救済・開発指導グループ及びその弁公室(事務担当部署)のほか、各レベルの発展・改革委員会や財政部門などを含む。
2011年、党中央と国務院は「中国農村部貧困救済・開発綱要(2011~2020年)」を公布・実施し、貧困救済・開発活動を正式に特別貧困救済、特定業界の発展による貧困救済、社会的な貧困救済の三つの取り組みに分けて、そのうちの特別貧困救済は主に他郷移転による貧困救済、村全体での救済推進、就業による収入で救済金に代わる仕組み、特定産業の発展による貧困救済、雇用促進などの内容が含まれる。2015年、「貧困脱却の難関攻略戦の勝利に関する党中央・国務院の決定」は一歩進んで、政府の責任を強化し、市場や社会の共同努力を導き、先に豊かになった者がまだ富裕の途上にある者を助けることを奨励し、特別貧困救済と特定業界の発展による貧困救済、社会的な貧困救済の三者が互いに補強し合う立体的な貧困救済の枠組みを構築することを提起した。
专项扶贫
专项扶贫是指专门针对贫困人口和贫困问题而设计实施的开发式扶贫政策措施。20世纪80年代初期,国家开始启动实施“三西”农业建设计划和以工代赈计划。此后,专项扶贫是指依托发展资金、以工代赈资金、少数民族发展资金、“三西”农业建设专项补助资金、扶贫贷款贴息资金等财政专项扶贫资金而组织实施的扶贫工作。
与行业扶贫、社会扶贫所不同的是,专项扶贫的主要特点在于:(1)专项扶贫所需资金,主要来源于中央和地方预算安排的财政扶贫资金;(2)专项扶贫的实施一般采用项目形式(或单一项目,或综合性项目);(3)专项扶贫项目实施,原则上要求到村到户,使真正的贫困村、贫困户直接受益;(4)组织实施专项扶贫的行政机构是各级政府扶贫开发领导小组及其办公室,同时还包括各级发展和改革委员会、财政部门等。
2011年,中共中央、国务院颁布实施《中国农村扶贫开发纲要(2011—2020年)》,正式将扶贫开发工作划分为专项扶贫、行业扶贫、社会扶贫三大块,其中专项扶贫主要包括易地扶贫搬迁、整村推进、以工代赈、产业扶贫、就业促进等内容。2015年,《中共中央国务院关于打赢脱贫攻坚战的决定》进一步提出,强化政府责任,引领市场、社会协同发力,鼓励先富帮后富,构建专项扶贫、行业扶贫、社会扶贫互为补充的大扶贫格局。