毛沢東思想
中国共産党は創立後、マルクス・レーニン主義を指針として全く新しい中国革命を始めた。しかし一時期、成立して間もない中国共産党がマルクス・レーニン主義のプロレタリア革命に関する一般原理を単純に踏襲し、ロシア十月革命における都市の武装蜂起の経験を模倣したため、中国革命は深刻な挫折をこうむった。中国の特殊な国情に直面し、毛沢東を主な代表とする中国共産党員はマルクス・レーニン主義の基本原理に基づき、中国の実情から出発し、中国の革命と建設の実践における一連の独創的な経験を論理的に総括し、中国の状況に合致した科学的な指導思想である毛沢東思想を形成した。
毛沢東思想は主に1920年代後半～30年代前半に生まれた。この時期、毛沢東を主な代表とする中国共産党員は中国の社会形態と階級状況を深く分析し、赤色政権を適切に樹立し発展させる理論を新たにつくり出し、「農村から都市を包囲し、武力で政権を奪取する」という革命の道を切り開き、軍建設や党建設などの問題において、中国の国情に合致した一連の原則を創造的に打ち出した。「左」傾の誤りとの苦しい闘争の中で、毛沢東はマルクス主義と中国革命の実情を互いに結び付ける原則を終始一貫して堅持し、「調査なくして発言権なし」などの有名な論断を打ち出した。
1935年の遵義会議で、全党における毛沢東の指導的地位が確立された。土地革命戦争の後期と中国人民抗日戦争期に毛沢東思想は体系的に総括され、多方面に広がって成熟した。毛沢東はこの時期、全党を導いてマルクス主義理論を学習、研究し、思想解放を目的とした整風運動を繰り広げ、中国革命の経験と教訓を体系的に総括し、中国民主革命の法則を正しく認識し、割合体系的な哲学思想、軍事思想、統一戦線思想、党建設思想を形成した。特に毛沢東が系統立てて完全に説明した新民主主義革命の基本理論、基本路線、基本綱領、および緻密に論証した党の民主革命時期の政策と戦術は、中国革命を導くのに特に重大な意義を持った。1945年に開催された中国共産党第7回全国代表大会（第7回党大会）では、毛沢東思想が中国共産党の指導思想として確立され、党規約に盛り込まれた。
毛沢東思想は解放戦争期と中華人民共和国成立後に発展を続けた。すでに形成されていた新民主主義革命理論を豊かにし充実させただけでなく、新しい実践の基礎の上に形成された、社会主義革命と社会主義建設に関する正しい理論、原則、経験の総括も備えた。そこには主に、社会主義改造に関する理論、人民民主独裁に関する理論、「二種類の矛盾」学説ならびに人民内部の矛盾の正しい処理に関する理論、中国の国情に合致した経済建設の道の模索に関する思想、政権党の建設強化に関する思想、独立自主、平和共存に関する外交政策などが含まれていた。中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議（第11期三中全会）後、中国共産党は鄧小平の指導の下、毛沢東同志の歴史的地位と毛沢東思想の科学的体系を正しく評価し、中国の社会主義現代化を実現する正しい道を新たな実情と歴史的経験に基づいて確立するという、互いに関連する二つの重大な歴史的課題を解決し、党と国家の発展のために正しい方向性を確定した。新しい歴史的条件の下、毛沢東思想の科学的体系は絶えず豊かになり、発展した。
毛沢東思想を貫いている立場・観点・方法こそ、その生き生きとした魂だ。その三つの基本分野とは実事求是、大衆路線、独立自主だ。実事求是はマルクス主義の根本的な観点で、中国共産党員が世界を認識し、世界を変える根本的な要求であり、中国共産党の基本的な考え方、活動方法、指導方法だ。実事求是の堅持とは、全て実情から出発し、理論を現実と結び付け、実践の中で真理を検証し、真理を発展させるよう堅持することだ。大衆路線は中国共産党の生命線、根本的な活動路線であり、党が永遠に青春の活力と戦闘力を保つために代々受け継ぐ重要な宝だ。大衆路線の堅持とは、全て大衆のために行い、全て大衆に依拠し、大衆の中から来て大衆の中に行き、党の正しい主張を大衆の自覚的な行動に変え、国政運営の全ての活動の中に大衆路線を貫徹するよう堅持することだ。独立自主は中国共産党が中国の実情から出発し、党と人々の力を頼りに革命、建設、改革を進める必然的な結論であり、中国共産党と中華人民共和国の立党・立国の重要な原則だ。独立自主の堅持とは、終始一貫して国家と民族の発展を自分の力の出発点に置き、民族の自尊心と自信を堅持し、揺るぎなく自分の道を歩むことだ。まさにこうした立場、観点、方法を堅持したからこそ、中国共産党はマルクス主義を創造的に発展させ、絶えず中国社会の発展と進歩を推進できた。
毛沢東思想は中国革命の独創的な経験の総括であり、中国共産党の集団的な知恵の結晶だ。党の多くの卓越した指導者はその形成と発展に重要な貢献を果たした。毛沢東の科学的な著作はその集中的な総括だ。この重要な思想はマルクス主義の中国化の最初の歴史的飛躍による理論的成果であり、中国共産党と中国の人々が艱難辛苦をなめ尽くして獲得した貴重な精神的財産であり、中国の革命と建設の科学的な指針であり、中華民族の精神的支柱だ。
毛泽东思想
中国共产党自成立起，就以马克思列宁主义为指导，开始了全新的中国革命。但是，一段时期内，年轻的中国共产党曾简单套用马克思列宁主义关于无产阶级革命的一般原理、照搬俄国十月革命城市武装起义的经验，中国革命遭受到严重挫折。面对中国的特殊国情，以毛泽东为主要代表的中国共产党人，根据马克思列宁主义基本原理，从中国实际出发，把中国革命和建设实践中的一系列独创性经验作了理论概括，形成了适合中国情况的科学指导思想——毛泽东思想。
毛泽东思想主要产生于20世纪20年代后期和30年代前期。在这期间，以毛泽东为主要代表的中国共产党人深刻分析中国社会形态和阶级状况，创造了善于建立和发展红色政权的理论，开辟了农村包围城市、武装夺取政权的革命道路，并在建军和建党等问题上，创造性地提出了一系列适合中国国情的原则。在同“左”倾错误的艰苦斗争中，毛泽东始终坚持马克思主义与中国革命实际相结合的原则，提出了“没有调查，就没有发言权”等著名论断。
1935年召开的遵义会议确立了毛泽东在全党的领导地位。在土地革命战争后期和中国人民抗日战争时期，毛泽东思想得到系统总结和多方面展开而达到成熟。在这期间，毛泽东引导全党学习和研究马克思主义理论，开展意在解放思想的整风运动，系统总结中国革命的经验教训，正确认识了中国民主革命的规律，形成了比较系统的哲学思想、军事思想、统一战线思想和党的建设思想。特别是毛泽东系统而完整阐述的新民主主义革命的基本理论、基本路线和基本纲领，精辟论证的党在民主革命时期的政策和策略，对指导中国革命具有特别重大的意义。1945年召开的中共七大将毛泽东思想确立为中国共产党的指导思想并写入党章。
解放战争时期和中华人民共和国成立以后，毛泽东思想继续发展，既有对已经形成的新民主主义革命理论的丰富和完善，更有在新的实践基础上形成的关于社会主义革命和社会主义建设的正确理论原则和经验总结。主要包括：关于社会主义改造的理论；关于人民民主专政的理论；关于两类矛盾学说和正确处理人民内部矛盾的理论；关于探索适合中国国情的经济建设道路的思想；关于加强执政党建设的思想；关于独立自主、和平共处的外交政策等。中共十一届三中全会后，在邓小平的领导下，中国共产党解决了正确评价毛泽东同志的历史地位和毛泽东思想科学体系、根据新的实际和历史经验确立中国实现社会主义现代化的正确道路这两个相互联系的重大历史课题，为党和国家发展确定了正确方向。在新的历史条件下，毛泽东思想的科学体系不断得到丰富和发展。
毛泽东思想活的灵魂是贯穿其中的立场、观点、方法，其三个基本方面就是实事求是、群众路线、独立自主。实事求是是马克思主义的根本观点，是中国共产党人认识世界、改造世界的根本要求，是中国共产党的基本思想方法、工作方法、领导方法。坚持实事求是，就是坚持一切从实际出发，理论联系实际，在实践中检验真理和发展真理。群众路线是中国共产党的生命线和根本工作路线，是党永葆青春活力和战斗力的重要传家宝。坚持群众路线，就是坚持一切为了群众，一切依靠群众，从群众中来，到群众中去，把党的正确主张变为群众的自觉行动，把群众路线贯彻到治国理政全部活动之中。独立自主是中国共产党从中国实际出发、依靠党和人民力量进行革命、建设、改革的必然结论，是中国共产党、中华人民共和国立党立国的重要原则。坚持独立自主，就是始终把国家和民族发展放在自己力量的基点上，坚持民族自尊心和自信心，坚定不移走自己的路。正是坚持了这些立场、观点和方法，中国共产党才能创造性地发展马克思主义，不断推动中国社会的发展进步。
毛泽东思想是中国革命独创性经验的总结，是中国共产党集体智慧的结晶，党的许多卓越领导人对它的形成和发展作出了重要贡献，毛泽东的科学著作是它的集中概括。这一重要思想是马克思主义中国化第一次历史性飞跃的理论成果，是中国共产党和中国人民历尽艰辛获得的宝贵的精神财富，是中国革命和建设的科学指南，是中华民族的精神支柱。