鄧小平理論
1970年代以降、国際情勢と世界的な政治の枠組みに重大な変化が起き、平和と発展が次第に時代のテーマになっていった。1978年、中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議(第11期三中全会)は改革開放と社会主義現代化建設の新時代を開いた。鄧小平理論は平和と発展が時代のテーマとなった歴史的条件の下、中国の改革開放と社会主義現代化建設の実践の中で、中国の社会主義の勝利と挫折という歴史的経験を総括し、かつほかの社会主義国の隆盛と衰退、成功と失敗の歴史的経験を参考にした基礎の上で、徐々に形成され、発展してきた。
1978年12月、鄧小平は中国共産党中央活動会議の閉幕会議で、「思想を解放し、実事求是の姿勢で、一致団結して前向きに努力しよう」と題して演説した。これは新時代と新しい道を切り開き、中国の特色ある社会主義建設の新理論を創始する宣言書だった。続いて開催された第11期三中全会は、党と国家の活動の重点を社会主義現代化建設に移す戦略的意思決定を下し、改革開放の幕を開けた。この全体会議は鄧小平理論が形成され始めたことを示した。
1982年9月、鄧小平は中国共産党第12回全国代表大会(第12回党大会)で、「中国の特色ある社会主義の建設」という重要課題を初めて打ち出した。1987年、中国共産党第13回全国代表大会(第13回党大会)は社会主義初級段階理論を体系的に説明し、社会主義初級段階における中国共産党の基本路線を完全に概括し、第11期三中全会以降に新しい道を切り開いてきた歴史的経験を差し当たり概括し、中国の社会主義建設の段階、任務、原動力、条件、布石、国際環境などの面から社会主義建設に関する鄧小平の一連の科学的な理論と観点をまとめた。これらは中国の特色ある社会主義建設の理論の輪郭を構成し、鄧小平理論が差し当たり形成されたことを示した。
1992年の初め、鄧小平は中国南方を視察して重要談話を発表し、中国の改革開放の中で「社会主義とは何か、どのように社会主義を建設するのか」という重大問題に時宜よく本質的に回答し、大いに人々の思想を解放し、人々の社会主義の信念を固めた。同年10月、江沢民は中国共産党第14回全国代表大会(第14回党大会)の報告で、発展の道、発展段階、根本的な任務、発展の原動力、外部条件、政治的保証、戦略の段取り、指導勢力と依拠する勢力、祖国統一の実現という9分野から中国の特色ある社会主義建設の理論の主な内容を概括し、鄧小平の中国の特色ある社会主義建設の理論の全党における指導的地位を確立した。
1997年9月、中国共産党第15回全国代表大会(第15回党大会)で、中国の特色ある社会主義建設に関する鄧小平の理論は「鄧小平理論」と命名され、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想と並んで党の指導思想、行動指針になり、党規約に盛り込まれた。1999年、第9期全国人民代表大会(全人代)第2回会議で、鄧小平理論は中国憲法に盛り込まれた。
鄧小平理論は哲学、政治経済学、科学的社会主義などの分野を貫き、経済、政治、科学技術、教育、文化、民族、軍事、外交、統一戦線、党建設などの分野を包括する比較的完全な科学的体系だ。この体系は中国の特色ある社会主義建設の一連の基本的な問題に科学的に回答した。そこには主に、社会主義の思想路線に関する理論、社会主義の本質と社会主義の発展の道に関する理論、社会主義の発展段階に関する理論、社会主義の根本的な任務に関する理論、社会主義建設・発展戦略に関する理論、社会主義発展の原動力に関する理論、社会主義国の対外開放に関する理論、社会主義の政治・経済体制改革に関する理論、社会主義建設の政治的保証に関する理論、社会主義国の外交戦略に関する理論、祖国統一に関する理論、社会主義事業が依拠する勢力に関する理論、社会主義国の軍隊・国防建設に関する理論、社会主義事業の指導の核心に関する理論などが含まれる。
鄧小平理論は新しい歴史的条件下で毛沢東思想を継承し、発展させたものであり、マルクス主義の中国化の2回目の歴史的飛躍による理論的成果であり、中国共産党の集団的な知恵の結晶だ。鄧小平理論の指導の下、中国は次第に「階級闘争を要とする」から「経済建設を中心とする」へ、閉鎖・半閉鎖から改革開放へ、計画経済から社会主義市場経済へといった一連の重大な転換を実現し、政治の安定、経済の発展、民族の団結を実現し、社会主義の生産力、総合的な国力、人々の生活水準を大いに向上させ、中国の特色ある社会主義の新しい道を切り開くことに成功した。
邓小平理论
20世纪70年代以来,国际形势和世界政治格局发生重大变化,和平与发展逐步成为时代主题。1978年,中共十一届三中全会开启了改革开放和社会主义现代化建设新时期。邓小平理论是在和平与发展成为时代主题的历史条件下,在中国改革开放和社会主义现代化建设的实践中,在总结中国社会主义胜利和挫折的历史经验并借鉴其他社会主义国家兴衰成败历史经验的基础上,逐步形成和发展起来的。
1978年12月,邓小平在中共中央工作会议闭幕会上作题为《解放思想,实事求是,团结一致向前看》的讲话。这是开辟新时期新道路、开创建设有中国特色社会主义新理论的宣言书。随后召开的中共十一届三中全会作出把党和国家的工作重点转移到社会主义现代化建设上来的战略决策,揭开了改革开放的序幕。这次全会标志着邓小平理论开始形成。
1982年9月,邓小平在中共十二大上第一次提出“建设有中国特色的社会主义”的重要命题。1987年,中共十三大系统阐明了关于社会主义初级阶段的理论,完整概括了中国共产党在社会主义初级阶段的基本路线,初步概括了中共十一届三中全会以来开辟新道路的历史经验,并从中国社会主义建设的阶段、任务、动力、条件、布局和国际环境等方面,对邓小平关于社会主义建设的一系列科学理论观点作了归纳。这些构成了建设有中国特色的社会主义理论的轮廓,标志着邓小平理论初步形成。
1992年年初,邓小平视察中国南方并发表了重要谈话,及时深刻地回答了中国改革开放中“什么是社会主义,怎样建设社会主义”的重大问题,极大地解放了人们的思想并坚定了人们的社会主义信念。同年10月,江泽民在中共十四大报告中,从发展道路、发展阶段、根本任务、发展动力、外部条件、政治保证、战略步骤、领导和依靠力量、实现祖国统一等9个方面,概括了建设有中国特色社会主义理论的主要内容,确立了邓小平建设有中国特色社会主义理论在全党的指导地位。
1997年9月,中共十五大将邓小平关于建设有中国特色社会主义的理论定名为“邓小平理论”,同马克思列宁主义、毛泽东思想并列为党的指导思想和行动指南并写入党章。1999年,九届全国人大二次会议将邓小平理论载入中国宪法。
邓小平理论是贯通哲学、政治经济学、科学社会主义等领域,涵盖经济、政治、科技、教育、文化、民族、军事、外交、统一战线、党的建设等方面比较完备的科学体系。这一体系科学回答了建设中国特色社会主义的一系列基本问题,主要包括:关于社会主义思想路线的理论;关于社会主义本质和社会主义发展道路的理论;关于社会主义发展阶段的理论;关于社会主义根本任务的理论;关于社会主义建设发展战略的理论;关于社会主义发展动力的理论;关于社会主义国家对外开放的理论;关于社会主义政治、经济体制改革的理论;关于社会主义建设政治保证的理论;关于社会主义国家外交战略的理论;关于祖国统一的理论;关于社会主义事业依靠力量的理论;关于社会主义国家军队和国防建设的理论;关于社会主义事业领导核心的理论等。
邓小平理论是毛泽东思想在新的历史条件下的继承和发展,是马克思主义中国化第二次历史性飞跃的理论成果,是中国共产党集体智慧的结晶。在邓小平理论的指导下,中国逐步实现了从“以阶级斗争为纲”到以经济建设为中心、从封闭半封闭到改革开放、从计划经济到社会主义市场经济等一系列重大转变,实现了政治稳定、经济发展、民族团结,社会主义生产力、综合国力和人民生活水平踏上一个大台阶,成功走出了一条中国特色社会主义新道路。