抗日民族統一戦線
九・一八事変、特に華北事変以降、中国の国際関係と国内の階級関係には重大な変化が起きた。中日間の民族的矛盾は中国社会の主な矛盾にまで高まった。中華民族の直面した主な問題とは、日本の侵略に抵抗し、日増しに深刻化する民族的危機を救うことだった。中国共産党は民族の大義を堅持し、民族の危急を救う歴史的重責を担い、国共合作を基礎とする抗日民族統一戦線の確立を呼び掛けた。
1931年の九・一八事変後、中国共産党はすぐ宣言を発表し、命を懸けて日本の侵略に抵抗し、断固として国家主権と領土保全を守る決意を表明した。中国共産党は抗日を主張する国民革命軍第十九路軍と反蒋抗日停戦協定を結び、チャハル抗日同盟軍の編成に関わり、率先して東北地方で抗日連合戦線の戦術の運用を試みて抗日闘争を繰り広げた。広大な東北地方は中国共産党の指導する抗日武装勢力が日本と直接戦う最初の戦場になった。
1935年の華北事変後、中国共産党は「抗日救国のために全同胞に告げる書」（「八・一宣言」）を発表し、一二・九愛国抗日運動を指導した。また、12月に開催した瓦窰堡会議で、党の基本的な戦略任務は広範な抗日民族統一戦線の確立だとはっきり打ち出した。1936年に中国共産党中央は政策を調整し続け、「反蒋抗日（蒋介石に反対し、日本軍に抵抗する）」から「逼蒋抗日（蒋介石に抗日を迫る）」へ、さらに「連蒋抗日（蒋介石と連携して抗日する）」政策への転換を次第に実現した。さらに、西安事変の平和的解決を促し、国共内戦を終わらせた。同時期に中国共産党はこのほか、国民党の愛国的な軍隊やほかの抗日部隊と協力して徐々に抗日戦争を繰り広げ、中国と世界で率先して反ファシズム戦争を進める政党の先鋒になった。
1937年2月、中国共産党中央は国民党第5期中央執行委員会第3回全体会議に「5項目の要求」と「4項目の保証」を提出した。その目的は二大政党と二つの政権の対立をなくし、国共合作を実現し、共に日本の侵略に抵抗することにあった。日本の侵略軍の接近と全国の人々の抗日救国のうねりに押され、国民党は国共合作による抗日という正しい主張をやむなく受け入れ始めた。同年9月、国民党中央通信社は「国共合作公表のための中国共産党中央の宣言」を発表し、蒋介石は中国共産党の合法的地位を事実上承認する談話を発表した。これは第2次国共合作を基礎とする抗日民族統一戦線の正式な形成を示した。全国各民族の人々、各進歩的党派、抗日団体、社会の各階層の愛国人士、および海外の華僑は国共両党の再協力を熱烈に歓迎し、さまざまな形で抗日民族統一戦線に参加した。中華民族の空前の大団結は抗日戦争の全面的な展開に重大な意義を持った。
抗日民族統一戦線の旗印の下、中国共産党は日本帝国主義の侵略に抵抗する大黒柱となり、中国共産党の指導する人民革命勢力は抗日戦争の中でかつてないほど強大になり、中国の政治的前途を決定する根本的な力になった。全民族による抗戦は中国人民抗日戦争が勝利を勝ち取った重要な決め手だった。
14年に及ぶ苦難に満ちた戦いを経て、中国の人々は日本の侵略者を打ち負かし、日本軍国主義の徹底的な失敗を宣言し、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の最終的な勝利を宣言した。
抗日民族统一战线
九一八事变尤其是华北事变后，中国的国际关系和国内阶级关系发生了重大变化。中日之间的民族矛盾上升为中国社会的主要矛盾。中华民族面临的主要问题就是抵抗日本的侵略，挽救日益深重的民族危机。中国共产党秉持民族大义，担负起民族救亡的历史重任，呼吁建立以国共合作为基础的抗日民族统一战线。
1931年九一八事变后，中国共产党就发表宣言，表达了誓死抵抗日本侵略，坚决捍卫国家主权和领土完整的决心。中国共产党与主张抗日的国民革命军第19路军签订反蒋抗日停战协定、参与组织察哈尔抗日同盟军，并率先在东北尝试运用抗日联合战线的策略开展抗日斗争，使辽阔的白山黑水成为中共领导的抗日武装直接对日作战的第一个战场。
1935年华北事变后，中国共产党发表《为抗日救国告全体同胞书》（即《八一宣言》），领导发动了一二·九爱国抗日运动，并在12月召开的瓦窑堡会议上，明确提出党的基本策略任务是建立广泛的抗日民族统一战线。1936年间，中共中央不断调整政策，逐步实现从“反蒋抗日”到“逼蒋抗日”再到“联蒋抗日”政策的转变，并促成西安事变的和平解决，国共内战宣告结束。同一时期，中国共产党还逐渐展开与国民党爱国军队及其他抗日武装的合作抗战，成为中国和世界范围内率先进行反法西斯战争的政党先锋。
1937年2月，中共中央向国民党五届三中全会提出“五项要求”和“四项保证”，旨在消除两大政党和两个政权的对立，实现国共合作，一致反抗日本的侵略。在日本侵略军的步步进逼和全国人民抗日救亡浪潮的推动下，国民党被迫开始接受国共合作抗日的正确主张。同年9月，国民党中央通讯社发表《中共中央为公布国共合作宣言》，蒋介石发表实际上承认中国共产党合法地位的谈话，标志着以第二次国共合作为基础的抗日民族统一战线正式形成。全国各族人民、各进步党派、抗日团体和社会各阶层爱国人士以及海外侨胞热烈欢迎国共两党重新合作，并以不同形式参加了抗日民族统一战线。中华民族空前的大团结，对抗日战争的全面展开有重大意义。
在抗日民族统一战线的旗帜下，中国共产党成为反抗日本帝国主义侵略的中流砥柱，中国共产党所领导的人民革命力量在抗日战争中得到了空前壮大，成为决定中国政治前途的根本力量。全民族抗战是中国人民抗日战争胜利的重要法宝。
经过长达14年艰苦卓绝的斗争，中国人民打败了日本侵略者，宣告了日本军国主义的彻底失败，宣告了中国人民抗日战争和世界反法西斯战争的最后胜利。