「持久戦論」
抗日戦争の全面的な開始後、国民党内には「速勝論」「亡国論」などの論調が現れた。中国共産党内でも国民党正規軍の抗戦に希望を寄せ、遊撃戦を軽視する人々が若干いた。1938年5月26日~6月3日、毛沢東は延安抗日戦争研究会で、「持久戦論」と題した演説を行い、全国の抗戦経験を差し当たり総括し、当時流行していたさまざまな誤った観点を批判し、中国共産党の抗日持久戦の方針を体系的に説明した。毛沢東は中日両国の社会形態、双方の戦争の性質、戦争に関する要素の強弱の状況、国際社会の支持・不支持などを分析し、抗日戦争は持久戦で、最終的な勝利は中国に属すると指摘した。彼は抗日戦争が必ず戦略的防御、戦略的対峙、戦略的反攻の3段階を経ることを科学的に予見し、持久戦の基盤は広範な大衆にあると強調した。
「持久戦論」は抗日戦争の発展法則を科学的に論証し、抗日戦争の勝利を獲得する道を反論できない論理の力によって説明し、抗日戦争に対するさまざまな誤った認識を批判し、それによって思想面から全党、全軍、広範な人々を武装させ、広範な軍人と人々が抗日戦争の勝利を勝ち取る自信を固めるよう鼓舞した。出版後、国共両党指導者の賛同を得ただけでなく、抗日戦争における戦略的指導綱領にもなった。この著作はマルクス主義の弁証法的唯物論と史的唯物論を運用し、具体的な状況から出発して戦争問題を解決した輝かしい手本だ。
《论持久战》
抗战全面爆发后,国民党内出现了“速胜论”和“亡国论”等论调。在中国共产党内,也有一些人寄希望于国民党正规军的抗战,轻视游击战争。1938年5月26日至6月3日,毛泽东在延安抗日战争研究会上,作了《论持久战》的长篇演讲,初步总结了全国抗战的经验,批驳了当时盛行的种种错误观点,系统阐明了中国共产党的抗日持久战方针。毛泽东分析了中日两国的社会形态、双方战争的性质、战争要素的强弱状况、国际社会的支持与否等,指出抗日战争是持久战,最后的胜利属于中国。他科学地预见到抗日战争必将经过战略防御、战略相持、战略反攻三个阶段,强调持久战的基础在于广大民众。
《论持久战》科学地论证了抗日战争的发展规律,以无可辩驳的逻辑力量阐明了争取抗战胜利的道路,批判了对于抗日战争的各种错误认识,因而从思想上武装了全党、全军和广大人民,极大地鼓舞和坚定了广大军民争取抗战胜利的信心。《论持久战》印刷出版后,不仅获得国共两党领导的共识,更成为抗日战争中的战略指导纲领。这篇著作是运用马克思主义的辩证唯物主义和历史唯物主义从具体情况出发解决战争问题的光辉典范。