大別山千里てい進
1947年3月、国民党は解放区に対する全面攻撃の挫折後、重点を変えて山東省と陝西省北部の二つの解放区を攻撃し、ほかの戦場では守勢に転じ、この2地区の戦争を速やかに終わらせて再び兵力をほかの戦場に転用するよう図った。国民党の戦略的配置を乱すため、中国共産党中央は次のように決定した。解放区の主力が外線を攻撃することで、手薄な後方の防衛のために敵を移動させ、国民党の蒋介石の戦略的企図と方針を粉砕するとともに、国民党支配区を戦争に巻き込むことで、敵が戦略的防御に転じざるを得ないようにし、敵との攻防の構図を変える。中国共産党中央は中原の大別山地区を戦略的進攻の主な突撃方向に選んだ。
6月30日、劉伯承と鄧小平は山西・河北・山東・河南野戦軍の主力12万人を率いて黄河を強行渡河し、山東省西南戦役を開始し、人民解放戦争の戦略的進攻の幕を開けた。7月23日、毛沢東は劉伯承と鄧小平に「後方を手放すと決意し、半月の行程で大別山へ真っすぐ向かえ」と電報を打った。8月7日の夕暮れ頃、劉伯承と鄧小平は山西・河北・山東・河南野戦軍の主力部隊12万人の大軍を率い、華東野戦軍外線兵団の一部兵力の陽動による援護の下、左右と中央の3ルートに分かれ、山東省西南の巨野、鄆城地区から出発し、大別山千里てい進戦役の幕を開けた。
苦しい行路と激しい戦闘を経て、劉・鄧大軍は8月末に大別山地区に入った。劉・鄧大軍は人民大衆を拠り所とし、苦しみに耐えて戦い、国民党軍20万人の波状攻撃を粉砕し、11月までに敵3万人余りをせん滅し、24の県政府所在地を解放し、33の県政権を樹立し、差し当たり大別山での戦略的展開を完遂した。同時に、陳賡と謝富治は山西・河北・山東・河南野戦軍の一部を率いて河南省西部に挺進し、陳毅、粟裕は華東野戦軍の主力を率いて河南・安徽・江蘇辺区に挺進した。3ルートの大軍は「品」字形の陣形をつくって展開し、国民党の支配の中心である南京と戦略的要地の武漢を直接脅かした。12月、3ルートの大軍は大別山に対する国民党の重点的な攻撃を共同で粉砕した。
劉・鄧大軍の大別山千里てい進は、敵との攻防の構図を変えるのに決定的な役割を果たした。中原の戦場の敗北により、国民党は戦略的防御に転じることを余儀なくされた。これによって人民解放軍は全国的な勝利を勝ち取る高らかなラッパを吹き鳴らした。
千里跃进大别山
1947年3月，国民党对解放区的全面进攻受挫后，改为重点进攻山东、陕北两个解放区，而在其他战场转取守势，力求迅速结束这两个地区的战事，再转用兵力于其他战场。为了打乱国民党的战略部署，中共中央决定：以解放区主力打到外线，调动敌人回防空虚的后方，粉碎国民党蒋介石的战略企图和方针，把战争引向国民党统治区，迫使敌人转入战略防御，改变敌我之间攻防形势。中共中央选择地处中原的大别山区作为战略进攻的主要突击方向。
6月30日，刘伯承、邓小平率晋冀鲁豫野战军主力12万人强渡黄河，发起鲁西南战役，揭开人民解放战争战略进攻的序幕。7月23日，毛泽东致电刘邓：“下决心不要后方，以半个月行程，直出大别山。” 8月7日黄昏，刘伯承、邓小平率晋冀鲁豫野战军主力部队12万大军，在华东野战军外线兵团部分兵力佯动掩护下，分左、右、中三路，从鲁西南的巨野、郓城地区出发，拉开了千里跃进大别山战役的序幕。
经过艰苦跋涉和激烈战斗，刘邓大军于8月底进入大别山区。刘邓大军依靠人民群众，艰苦作战，粉碎20万国民党军队的轮番进攻，至11月歼敌3万余人，解放县城24座，建立了33个县政权，初步完成了在大别山的战略展开。同时陈赓、谢富治率晋冀鲁豫野战军一部向豫西挺进，陈毅、粟裕率华东野战军主力挺进豫皖苏边区。三路大军形成“品”字形阵势展开，直接威胁国民党的统治中心南京和战略要地武汉。12月，三路大军协同粉碎了国民党对大别山的重点进攻。
刘邓大军千里跃进大别山，对于改变敌我之间的攻防形势，起了决定性的作用。由于中原战场的失利，国民党被迫转入战略防御。由此，人民解放军吹响了夺取全国胜利的嘹亮号角。