「四つの全面」の戦略的な配置

「四つの全面」の戦略的な配置

　「四つの全面」の戦略的な配置は、すなわち社会主義現代化国家の全面的建設、改革の全面的深化、全面的な法に基づく国家統治、全面的な厳しい党内統治だ。「四つの全面」の戦略的な配置は、習近平総書記を核心とする党中央の国政運営における戦略思想の重要な内容であり、マルクス主義と中国の実情が互いに結び付いた思想の輝きを放ち、マルクス主義の立場、観点、方法が多く含まれている。

　2014年11月、習近平総書記は福建省視察の際に「小康社会の全面的完成、改革の全面的深化、法に基づく国家統治の全面的推進を協調して推進する」という「三つの全面」を打ち出した。同年12月、習総書記は江蘇省視察の際にまた「全面的な厳しい党内統治」という要求を打ち出した。2015年2月、習総書記は、中央党学校の省・部クラス主要指導幹部研修クラスの始業式で、「四つの全面」が「戦略的な配置」であると明確に位置付け、初めて「戦略的な配置」という言葉で第18回党大会以降の党中央の国政運営の総体的な枠組みを要約した。2020年10月、中国共産党第19期五中全会が北京で開催された。同会議は、全党と全国の各民族人民がたゆまず努力し一気呵成となり、期限通りの貧困脱却堅塁攻略戦の勝利を確実に保証し、期限通りの小康社会の全面的完成と一つ目の百周年を節目とした奮闘目標の達成を確実に保証し、社会主義現代化国家の全面的建設という新たな道のりを切り開くための強固な基礎を築かなければならないと強調した。小康社会の全面的完成から現代化の基本的実現へ、そして社会主義現代化強国の全面的完成に至るという「二段階に分けて進む」戦略の計画は現在の中国の発展の実情に立脚しているだけでなく、将来の中国の発展の新たなすう勢にも適応しており、中国の社会主義現代化強国建設の予定表とロードマップを完全に描いた。

　「四つの全面」にある新たな記述には内在的で有機的なつながりがあり、三つの戦略的措置は社会主義現代化の戦略目標の実現にとって一つでも欠くことはできない。改革を全面的に深化させなければ、発展は原動力を欠き、社会は活力を失う。全面的な法に基づく国家統治をしなければ、国家の活動と社会的活動は秩序立った動きができなくなり、社会の調和と安定の実現が難しくなる。全面的な厳しい党内統治をしなければ、党は「鉄を打つには自らが硬くならなければならない」ということができなくなり、指導的核心としての役割をうまく果たすこともできなくなる。

　「四つの全面」の戦略的な配置は、新たな情勢下での中国共産党の国政運営の全体的な方針であり、党と国の長期的発展に関わる全体的な戦略でもあり、「二つの百周年」を節目とした奮闘目標の達成、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のための重要な保障である。

“四个全面”战略布局

　　“四个全面”战略布局，即全面建设社会主义现代化国家、全面深化改革、全面依法治国、全面从严治党。“四个全面”战略布局是以习近平同志为核心的党中央治国理政战略思想的重要内容，闪耀着马克思主义与中国实际相结合的思想光辉，饱含着马克思主义的立场观点方法。

　　2014年11月，习近平在福建调研时，提出了“协调推进全面建成小康社会、全面深化改革、全面推进依法治国进程”的“三个全面”。同年12月，他在江苏调研时，又提出了“全面从严治党”的要求。2015年2月，习近平在中共中央党校省部级主要领导干部研讨班开班式上，明确“四个全面”是“战略布局”，并第一次用“战略布局”来概括中共十八大以来党中央治国理政的总体框架。2020年10月，中共十九届五中全会在北京举行。全会强调，全党全国各族人民要再接再厉、一鼓作气，确保如期打赢脱贫攻坚战，确保如期全面建成小康社会、实现第一个百年奋斗目标，为开启全面建设社会主义现代化国家新征程奠定坚实基础。从全面建成小康社会到基本实现现代化，再到全面建成社会主义现代化强国的“两步走”战略安排，既立足于当前中国发展的实际，也适应未来中国发展的新趋势，完整勾画了中国社会主义现代化强国建设的时间表、路线图。

　　“四个全面”新表述之间具有内在有机联系，三大战略举措对实现社会主义现代化战略目标一个都不能缺。不全面深化改革，发展就缺少动力，社会就没有活力。不全面依法治国，国家生活和社会生活就不能有序运行，就难以实现社会和谐稳定。不全面从严治党，党就做不到“打铁必须自身硬”，也就难以发挥好领导核心作用。

　　“四个全面”战略布局，是中国共产党在新形势下治国理政的总方略，是事关党和国家长远发展的总战略，为实现“两个一百年”奋斗目标、实现中华民族伟大复兴的中国梦提供了重要保障。