政通じ人和す
「{まつりごと}政通じ人和す」の出典は『岳陽楼記』で、政治がうまく行われていれば人々は穏やかに暮らせるという意味だ。「政通ず」とは国の政策や法令などが全面的に実行でき、政治の事務や運営が順調で効果的なことだ。「人和す」とは人々が自分の居場所を見つけ、全ての人が心を一つにし、団結して打ち解けていることだ。良好な統治状態として、この言葉は「国泰民安」に似ているが、「人」の要素をより強調し、「政通ず」と「人の和」が互いに因果関係となっていることをはっきり示している。
2017年3月、習近平総書記は第12期全人代第5回会議の遼寧省代表団の審議に参加し、次のように指摘した。「政通じ人和す」と安定・秩序を実現するには、必ず優れた政治環境がなければならない。現代中国の改革・発展・安定の任務の重さ、矛盾・リスク・課題の多さ、国政運営の試練の大きさはいずれも未曽有のものだ。党内統治の全面的厳格化を堅持し、清廉な気風の優れた政治環境をつくってこそ、初めて心と力をよりよく結集し、仕事や事業のために内在的な原動力をかき立て、外部環境をつくり出せる。
“政通人和”语出《岳阳楼记》,意为政事通达,人民和顺。“政通”即国家政策、法令等能够全面贯彻落实,政治事务运转顺畅有效;“人和”即人人各得其宜、上下一心、团结融洽。作为良好的治理状态,它与“国泰民安”相近,但更加强调“人”的因素,并凸显“政通”与“人和”互为因果的关系。
2017年3月,习近平参加十二届全国人大五次会议辽宁代表团审议时指出,一个地方要实现政通人和、安定有序,必须有良好政治生态。当代中国改革发展稳定任务之重、矛盾风险挑战之多、治国理政考验之大都前所未有,只有坚持全面从严治党,营造风清气正的良好政治生态,才能更好凝心聚力,为干事创业激发内在动力、创造外部条件。