天下大同
「天下大同」は『礼記』に由来する言葉で、中国古代が追い求めた理想世界の描写であり、人類の未来社会に対する美しい憧憬――世界は一つで、人々はみな平等、友愛に満ち互いに助け合う世界――を示している。時代の変化につれ、この理念には、世界的な政治・経済・科学技術・文化の融合などの思想も溶け込んでいった。大同の理想は中国を起源とするものであるが、西洋のユートピア、現代の共産主義、地球村といったビジョンもまた、これと極めて似たところがある。
習近平総書記は、中国の優れた伝統文化の思想の精華をくみ取り、何度も「天下大同」の思想に言及している。2018年12月、習総書記は改革開放40周年祝賀大会の席上で、「いにしえより、中華民族は『天下大同』『協和万邦』という広い度量で、自信をもち寛大に、外部の民族との往来や文化交流を行い、かつて『万里のラクダの鈴、万里の波』という広大なシルクロードの詩を高らかに謳いあげ、また『万国の衣冠長安に会す』といった盛唐の気風をつくり上げてきた」と指摘した。
“天下大同”源自《礼记》,是对中国古代追求的理想世界的描述,代表着人类对未来社会的美好憧憬,即天下一家、人人平等、友爱互助。随着时代变迁,这一理念融入了全球范围的政治、经济、科技、文化融合等思想。尽管大同理想为中国原创,但西方的乌托邦、现代的共产主义、地球村等愿景也与之有着极大的相似之处。
习近平汲取中华优秀传统文化的思想精华,多次提及“天下大同”的观点。2018年12月,习近平在庆祝改革开放40周年大会上指出,自古以来,中华民族就以“天下大同”“协和万邦”的宽广胸怀,自信而又大度地开展同域外民族交往和文化交流,曾经谱写了万里驼铃万里波的浩浩丝路长歌,也曾经创造了万国衣冠会长安的盛唐气象。