生態環境の保護制度

生態環境の保護制度

　生態環境の保護制度とは、環境保護という基本国策の堅持を前提にした上で、生態環境分野の中で、生態環境の保護に有利で、生態破壊と環境汚染の行為を取り締まる体制・メカニズムや法律・法規などの制度設計を打ち立て、それによりエコ文明建設を推し進め、国家の環境安全を保障するものである。

　第19回党大会の報告では、最も厳格な生態環境保護制度を実施することが打ち出された。第19期四中全会では、生態環境の保護制度を中国の特色ある社会主義制度の堅持と整備、国家ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化推進の重要な内容に盛り込んだ。これは第18回党大会以来、初歩的に完成したエコ文明建設の制度設計が現在、国家ガバナンスシステムの重要な一部となりつつあり、エコ文明建設が理論上・制度上のトップダウン設計から全面的な実施段階に入りつつあることを示している。

　最も厳格な生態環境保護制度の設計は、末端管理から発生源での予防への転換、部分管理から全過程コントロールへの転換、発生源管理から流域・地域の総合管理への転換、個別の問題解決から山・水・林・田畑・湖・草原をすべてカバーする保護的管理への転換を重視している。最も厳格な生態環境保護制度の確立と整備は、エコ文明建設の偉大な目標を実現するための重要な保障であり、資源環境制約と経済社会発展との矛盾を和らげ、グリーン発展を促進し、人と自然の生命共同体の構築を推進する内的な要求である。

生态环境保护制度

　　生态环境保护制度，就是在坚持环境保护这一基本国策前提下，在生态环境领域内，建立有利于保护生态环境、打击破坏生态和污染环境行为的体制机制和法律法规等制度安排，以推动生态文明建设，维护国家生态安全。

　　中共十九大报告提出，实行最严格的生态环境保护制度。中共十九届四中全会将生态环境保护制度列入坚持和完善中国特色社会主义制度、推进国家治理体系和治理能力现代化的重要内容。这标志着中共十八大以来初步完成的生态文明建设的制度设计正在内化为国家治理体系的重要组成部分，生态文明建设正在从理论和制度上的顶层设计进入全面实施阶段。

　　最严格的生态环境保护制度设计，注重从末端治理转向源头预防、从局部治理转向全过程控制，从点源治理转向流域、区域综合治理，从个别问题整治转向山水林田湖草全覆盖的保护性治理。建立和完善最严格生态环境保护制度，是实现生态文明建设宏伟目标的重要保障，是缓解资源环境约束与经济社会发展之间矛盾、促进绿色发展、推动构建人与自然生命共同体的内在要求。