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第4回 お酒の飲み方
発信時間: 2008-10-17 | チャイナネット

日本でも中国でも会食に際して、お酒を飲むことは、食欲を刺激し、また会話を楽しくさせます。しかし、飲み方には、注意すべき点があるようです。

(1) 日本で飲むお酒には、ビール、日本酒、焼酎、ワインが人気が高いようです。日本では最初にビールを飲む人が多いと言えます。その際、ビールは常温ではなく、よく冷えたものが好まれます。その他、ウィスキー、各種カクテルもあります。中国料理店では、日本でも紹興酒、白酒も出され、これは飲み方は中国と同じです。

(2) 中国においては、白酒は乾杯して一気に飲み干しますが、日本酒、ワインはそのように飲んではいけません。香り、舌触りを楽しみながら、少しずつ飲むべきです。概して、油っぽい料理には、蒸留酒である白酒、焼酎があいます。しかし、油っぽくない日本料理を食べる場合には、味わいのある醸造酒である日本酒を試してみてください。たとえばお刺身と日本酒はよくあいます。日本酒は、日本のきれいなお水が重要な原料となってできています。したがって、外国では、水が違うと、良い日本酒をつくることが難しいのです。

(3) 日本でも中国でも最初に乾杯をすることは一般的なようです。日本語でも「乾杯」と言いますが、日本では、これは一気に飲み干すのではなく、飲み干さない場合(中国で言う「随意」)も含まれます。

(4) 高価なワインが出されて、香りも舌触りも味あわないで、一気に飲み干してしまったら、きっと主催者側はがっかりするでしょう。ワインはフランスなどでは飲み方についての教室も開かれています。ソムリエの資格をとる日本人も最近は増えています。

(5) 中国では、お酒を飲む際に、毎回乾杯することが礼儀ですが、日本では必ずしもそうではなく、個々人がめいめいに飲むことが多いようです。ただ、自分でお酒をつぐのではなく、相手についであげるのが、日本での習慣です。もちろん、中国の方が、毎回乾杯したいと思えば、日本の会食の際にも、乾杯を提案することは問題ありません。

(井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長)

「チャイナネット」2008年10月17日

 

 

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