第21回 あなたは年賀状を出しますか?

japanese.china.org.cn  |  2008-12-08

第21回 あなたは年賀状を出しますか?。

タグ:クリスマスカード 年賀状,井出敬二 中国

発信時間:2008-12-08 16:08:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

年末には欧米諸国ではクリスマスカードを出す習慣がありますが、日本では「年賀はがき」を出す習慣があります。

日本では1月1日の元旦をはさんで、12月末から1月3日位まで仕事が休みになります。これは日本では最も長い連休のひとつです。2008年末から2009年正月にかけては、日本の官庁は、12月27日(土)から1月4日(日)まで9連休となります。1月1日は新しい年を迎えるので非常に重要な日です。そして、日本では「あけましておめでとうございます」と言って挨拶します。

相手の家を訪問して年始の挨拶をする習慣もありますが、実際に相手の家に行かない場合、「年賀はがき」を出します。「年賀はがき」と分かるように書いてあれば、12月15日から12月25日くらいまでに投函すれば、1月1日に一斉に相手先に配達してくれるものです。郵便局では「お年玉付き年賀はがき」を売り出しており、2007年末には約40億2,105万枚が最終的に発売されたそうです。今年の11月から発売されている「お年玉付き年賀はがき」の発行枚数は、39億5,000万枚です。日本の人口が1億2768万人ですから、赤ちゃんやお年寄りも含めて、一人当たり30枚以上は「お年玉付き年賀はがき」を出すことになります。この「お年玉付き年賀はがき」を使わないで、クリスマスカードや年賀状を出す人もいます。

私が北京で働いていたときには、春節の前に年賀状を中国人の友人たちからもらいました。日本の「お年玉付き年賀はがき」も、中国の年賀状と同様に抽選くじが付いています。

日本風のクリスマス・カードなどを売る店

年賀状印刷をする店にあるさまざまなデザイン。『うし年』にちなんで『うし』のイラストもたくさんあります。

日本では年賀状をやりとりする期間は、1月7日頃までです。(これ以降立春(2月3日前後)までに出すはがきは「寒中見舞いはがき」となります。寒中見舞いには年賀はがきを使わず、普通のはがきを使います。)1月25日には、年賀はがきのくじの抽選があります(以前は1月15日に抽選が行われていました)。

中国で各種調査をしている「上海サーチナ(サーチナ総合研究所)」が本年11月に、北京、上海、広州で、20歳から49歳までの合計900人の中国人(男女半々)に、クリスマスカード、年賀状(ネットではなく、リアルなものを郵便で)を出すか出さないか、出す場合何通出すかについてアンケート調査したところでは、以下の結果がでました。

 

日本のインターネット調査会社マクロミル(東京)のアンケート調査によれば、15歳以上60歳以上までの日本人の男女計624人を対象に調べた調査では、2009年の年始あいさつを送ると答えた人が86%だったそうです。では、どのように送るかについては、「年賀はがき」を使うと回答した人は94%にも及ぶそうです。(つまり全体の約81%が「年賀はがき」を郵便で送るということです。)また複数回答可でたずねたところ、「携帯メール」39%、「パソコンメール」22%という結果が出たそうです。「年賀はがき」を送ると答えた人で、何枚出すかについては、平均で59.5通だったそうです。

本年(2008年)に親しい家族(親、子供、兄弟など)が亡くなった場合、喪に服しているので、2009年の年賀はがきは出さないことになります。このことを連絡するための「喪中はがき」(年賀状を出さないことにより、礼を欠くことをおわびする挨拶状)というのを、本来年賀はがきを出す相手に出します。この「喪中はがき」を出す期間は、だいたい11月です。年賀状の受付期間は12月15日からですので、遅くてもその日までに年賀欠礼の挨拶状を出すのが常識です。

(井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長)

「チャイナネット」2008年12月3日

 

 

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