2、中国に驚き
天津に着いた翌日の22日、前日に降った大雪で道路が渋滞している中、日本の高校生たちは天津外国語学院を訪ね大学生と交流した。
時間が短かったため深い話し合いはできなかったが、前日の厳しい寒さでほとんど表情のなかった高校生たちの顔にも笑顔が浮かび、話しも弾んだ。
日本の高校生と交流する張美静さん(左)
「中国の人はどうしてこんなに赤色が好きなの」。その日、赤い上着を着ていた天津外国語学院の張美静さんに、2人の高校生はそうたずねた。張さんの返事は、「赤い色はお祝いの色で、結婚など何か喜び事がある時は赤い服を着ます」だった。
「私たちは随分前からこの交流会の準備をしていた」と言う喬麟さんは、「青森県の高校生は話し上手で、とても元気だった。日本の高校生は中国の近代化にずいぶん驚いたようで、私の使っているデジカメが最新のものだということに気づき、自分たちが想像していた中国とは随分違っていたようです」と、高校生との交流を振り返る。両国の学生たちは、それぞれの国の飲食や新年の過ごし方などについても話題が及んだ。
交流会をいよいよ終わりを迎えた時、両国の学生は紙の鶴、年賀状、交流年のバッジなどをお互いに交換した。張美静さんも天津外国語学院の年賀状を高校生たちにプレゼントし、日本の高校生からはCDケースを受け取った。「プレゼントを持っていなかった高校生もいましたが、手につけていたものを私にくれ、本当に感動した」と喬麟さん。
自分の感想を書く日本の高校生
日本の高校生はそれぞれ自分の感想を書いた
ほんの短い時間での交流だったが、分かれ際には互いに抱き合って涙を流す学生たちもいた。日本の高校生は天津の学生と一緒に紙に自分の感想を書いてサインし、「中国の料理はおいしい!」「中国の人はやさしい」「中国に来て本当によかった。今度中国に来るときは、中国語を話せるようにがんばります」など、簡単な言葉で自分の気持ちを記した。
「チャイナネット」2008年12月25日