アジアの株式市場の急落を受け、9日の日経平均株価は1987年以来最大の下落率を記録した。同時に日本では株価の下落と円相場の値上がりで悪循環が生じている。金融危機への懸念を抱く投資家が円買いでリスク回避し、日本円が値上がりを続けている。このまま円高が進むと、日本の製造業は深刻なダメージを受け、株式市場はさらに下落することになる。株式市場の伸び悩みと円高は日本経済の先行きをさらに不安にしている。
日本のメディアは、このまま円高が進めば日本経済に与える影響は大きく、特に輸出企業は円高による経営悪化が懸念されるとしている。
従業員20人が働く名古屋の機械設備修理工場では、主に自動車部品の修理と販売を行っている。この会社の顧客はほとんどが自動車部品の製造を行う中小企業だ。ウォール街の金融危機が発生してから、この会社の注文は徐々に減り、経営の危機が経営者に圧し掛かってきた。
日本の自動車部品はほとんどが米国市場向けに生産されている。米国経済の低迷により自動車の販売数が低下し、日本の関係産業も日増しに厳しい形勢を迎えている。同時に円高も日本企業の収益に追い討ちをかけている。
「人民網日本語版」 2008年10月10日 |