「工藤新一(漫画『名探偵コナン』主人公)と結婚できますように!」「黒崎一護(漫画『BLEACH』主人公)のお嫁さんになりたい!」-大好きな人と結婚したいという気持ちは理解できるが、良く見ると、結婚したい相手はいずれも漫画の登場人物ではないか?このような会話が、日本の漫画オタクの間で現実に交わされている。漫画の登場人物に対する溺愛が昂じて、盲目的に「彼(彼女)」との結婚をひたすら夢見ているのだ。「青年参考」が伝えた。
英国の日刊紙「デイリー・テレグラフ」10月30日付報道によると、1千人を超える日本の漫画ファンがこのほど、オンライン署名活動に参加し、漫画に登場する架空の人物との結婚を認める法律を制定するよう政府に求めたという。
オンライン署名活動の発起人は、この「特殊な法律改正」を推進する理由として、「仮想世界は現実世界に比べ、より自分の思う通りになり快適だ」と感じていることを挙げた。彼は、「もはや現実世界に対する興味はなく、仮想世界で永遠に生活したいと思っている。しかし、私の夢を実現可能とする技術はまだ生まれていない。せめて、漫画の登場人物と合法的に結婚することを許可してほしい」とネット上で自分の思いを明らかにした。
ここ数年、現実世界の課題や悩みから逃れるため、漫画やコンピュータゲームの世界に入り込む日本人がますます増えている。「現実の人間と漫画の登場人物との結婚合法化」の署名活動がスタートすると、ただちに1千人の漫画ファンが参加した。ある支持者はオンライン掲示板で、「長い間、漫画の登場人物のことがひたすら好きでした。彼らは現実には存在しませんが、彼らに好きな人がいてもおかしくありません。この法律が通るのならば、どんな代償もいといません」と書き込んでいる。
日本では漫画産業が極めて盛んで、漫画ファンも多く、各年齢層・階層をカバーしている。日本の現総理大臣・麻生太郎氏までもが熱心な漫画ファンだ。麻生氏は、総理に就任して依来、漫画を読む時間が極端に減ったと愚痴をこぼしているという。
「人民網日本語版」2008年11月07日 |