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台湾ヒット映画『海角七号』の「媚日」に関する激論
発信時間: 2008-12-08 | チャイナネット

台湾で空前の大ヒットを記録した『海角七号』は、大陸部では12月に封切られるが、『海角七号』の政治 的メタファーに関する激論が、最近インターネットで繰り広げられている。

反対側:日本植民地文化の暗い影?

『海角七号』を「大毒草」(文化大革命の時に使われてた反革命的なもの)と名づけたのは、台湾の著名な伝記作家・王豊氏だ。王豊氏は10月10日、鳳凰博報のブログで、「『海角七号』は『大毒草』だ」という文章を発表し、「私からすればこの映画は『大毒草』で、日本帝国主義をほめたたえることでなくても、少なからず感傷的に昔のことを顧みる思いがある。だから私は決してこのブームは追いかけない」と記している。

上記の文章が発表された2時間後、王豊氏は再び「『海角七号』は絶対に『大毒草』だ」という文章を発表し、前の文章に示した結論の理由を、「この映画は日本人の心で問題を考えており、日本植民地文化の暗い影がある」と説明した。

この文章は大きな反響を呼び、大陸部ではインターネットで『海角七号』の上映をボイコットする声がますます大きくなり、賛成側と反対側との論争もエスカレートしていった。

賛成側:『海角七号』は『海角七号』

台湾のベテランマスコミ関係者で、10年にわたって両岸の報道に携わってきたハンドルネーム「胡同台妹」は、王豊氏の見方に反対だ。

北京で働いている「胡同台妹」は、ブログ「胡同の中の台妹」で、「『海角七号』と『大毒草』とはどんな関係があるのかと聞かれれば、私は多分あぜんとして吹き出してしまうだろう。私の気持ちの中では『海角七号』は『海角七号』」と書いている。

10月に台湾に帰った「胡同台妹」は、よく知っている人も知らない人もみんな『海角七号』について話していて、70歳を超える両親も10数年ぶりに映画館に足を運び、母親はもう一度見に行きたいとまで言ったという。

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