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新日中友好21世紀委員会最終報告書 |
発信時間: 2008-12-09 | チャイナネット |
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4.委員会による今後の日中関係の発展のための提言 2006年、日中関係が改善して以来、両国首脳は頻繁な往来を行い、日中関係を再び安定的発展の軌道に乗せた。日中両国は、今後、両国関係を更に発展させるため、以下の方面において更なる協力を強化すべきである。 (1)交流と対話を強化し、政治的信頼を増進する 両国のハイレベル交流を継続、強化し、様々な機会を利用して頻繁に会談を行う。政府、政党、議会、防衛等各分野、各レベルの交流と対話を強化し、相互理解と信頼醸成を促進する。 (2)機微な問題に適切に対処し、両国関係の大局を維持する 2008年の日中共同声明等の4つの政治文書の原則を守り、歴史を直視し、未来に向かう精神を以て、機微な問題に適切に対処し、日中関係の政治的基礎を守り、関連の問題が両国関係の健全かつ安定的発展を阻害するのを防ぐ。 両国首脳間の合意及び歴史共同研究の立上げ時の両国の共通認識に基づき、歴史共同研究を継続して行う。中国における日本研究、日本における中国研究の発展を促進する。 (3)文化、学術交流を促進し、国民感情を改善する 両国国民、とりわけ青少年の間の相互理解を増進し、国民感情を改善することは、日中の世々代々の友好の基礎でもある。このため、双方は以下を行うべきである。 --青少年交流活動を継続し、長期的に有効な制度・メカニズムを確立する。公費留学の定員を増加し、両国の留学生の規模を拡大する。 --両国政府は、それぞれの文化的強みを充分に活かし、スポーツ、映画、音楽、美術等の文化交流活動を積極的に企画、実施すべきである。両国の官民双方によるパブリックディプロマシーを強化する。文化センター等の情報発信の拠点を整備し、強化する。 --トラック2の交流メカニズムを充実させ、強化する。民間の諮問機関としての新日中友好21世紀委員会を継続する他、「東京?北京フォーラム」、「日中省エネ・環境保護総合フォーラム」「日中ジャーナリスト交流会議」等の活動を支持する。「日中財界人フォーラム」、「日中文化・芸術フォーラム」、「日中教育人フォーラム」等を適当な時期に立ち上げ、各分野の様々な課題について意見交換し、相互理解を増進する。 --日中両国のメディア関係者の交流は重要であり、メディアはその影響力故に大きな責任を有しており、双方の国情、社会を深く理解するべきである。客観的な報道は、相互理解を増進し、健全な世論形成に資する。報道に関し、国家関係や対立の局面ばかりでなく、より両国の社会の実情や日常生活が伝わるような内容が増えるよう努力する。 --日中両国間の旅行と航空分野における協力を強化し、両国国民の往来を更に便利にする。東京羽田空港と北京首都空港のチャーター便の運航を早期に実現する。また、日中両国は、両国国民の交流が促進されるよう環境を整備し、ビザ制限を緩和し、外国語標識やツアーガイド等の一連の措置を改善する。 --相手国における日本語、中国語学習の普及を促し、教師の交流を拡大する。主要都市において語学学習、研修のための公共施設を設置し、教育レベルの向上、日本語、中国語のラジオ、テレビ講座の開設・拡充に努力する。 --日中両国の歴史文化遺産、遺跡保護の分野の協力を強化する。 --中国で活動する日本民間団体による貧困支援、緑化等の草の根活動を支援する。 |
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