12月11日、「世紀の叫びーー慰安婦生存者67人の実録」の制作過程を紹介する著者の李暁方氏。
海南省の少数民族、黎族(リー族)の陳金玉さん(82)はこのほど、東京で行われる海南島「慰安婦」裁判の第二審第二回公判に出席するため海口から航空機で日本に向かった。陳金玉さんがここまで強い意思を貫く理由はただ一つ、死を賭しても被害を受けた仲間の潔白を晴らすこと。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
海南島「慰安婦」裁判の第二審が今月25日、東京地裁で行われる。原告の代表として出廷する陳金玉さんは中国を発つ前、「今回日本に行って潔白を証明できるかわからないが、生きている限り、絶対にあきらめない」と記者に語った。
2001年7月、海南島「慰安婦」事件の被害者である黄有良さん、陳亜扁さん、林亜金さん、陳金玉さんら8人は日本政府を提訴し、被害者の潔白を晴らす公開謝罪と損害賠償を請求。2006年8月30日午後、東京地裁は第一審判決で、原告側の訴えを斥けた。この敗訴の翌日、原告の一人、楊さんは無念のままこの世を去る。
第一審判決の結果に残りの7人は激怒し、あきらめることなく弁護士団を通して直ちに上訴した。今年1月19日、同案の第二審初公判が東京地裁で行われ、黄有良さんが再び原告を代表して出廷した。第一審とは異なり、今回の裁判で日本の裁判官は侵害を受けた不幸な体験が原告の人生に与えた影響と心に残した傷跡に注目している。
「人民網日本語版」2008年12月22日 |