ホーム>>中日両国>>視点
中日協力の新しい空間
発信時間: 2009-01-09 | チャイナネット

中国社会科学院日本研究所副所長 金煕徳

 

北京で開かれた第8回中日戦略対話(2008年2月22、23日)

 

第9回中日戦略対話が9日に日本で開かれた。両国関係が「政冷」の低調期に落ち込んだ2005年にスタートしたこの対話メカニズムは、両国が共同で打ち解ける道を模索した産物といえるだろう。2006年秋に中日関係の「氷を砕いた」ことに、この対話メカニズムは大きな役割を果たしている。今の情勢で開かれる今回の戦略対話には、チャンスとチャンレンジが共存しているといえるだろう。

 

戦略対話と呼ぶ以上、具体的な問題の解決を求める戦術対話ではなく、協力を推し進め、争いを解決する枠組みや方向などを模索するハイレベルの対話であるべきだ。

 

中日両国は2008年5月に4つ目の政治文書に調印し、両国関係の今後のある時期に発展する軌道を敷いた。今後の主な課題は、どのように一連の「隠れた危険」を取り除き、戦略互恵関係の発展を加速させるかにある。第9回戦略対話の出発点は、この2年の両国関係の発展を振り返り、戦略的互恵関係を全面的に推し進めていく両国の共通願望を再確認することにあるだろう。

 

突然やってきた金融危機は、中日両国に大きな影響をもたらし、急に双方の協力の空間を広げた。福岡で昨年12月13日に行われた「中日韓首脳会合」では、「1+1+1>3」という期待を三国の国民に抱かせた。中日両国は今回の戦略対話でチャンスをとらえ、協力を強化して両国の資金や技術、市場、管理パターンなどの分野で互いに長所を補い合うことで、「1+1>2」の成果があるだけでなく、アジアや世界経済にもメリットをもたらすだろう。

1   2    


  関連記事
  同コラムの最新記事

· 中日民間の感情にどうして大きな落差があるのか?

· 東中国海のガス田問題が再燃 中日双方は危機の回避を

· 中国に起源をもつ「七草がゆ」

· 喜怒哀楽の2008年(1) 「迎春」から「暖春」へ新段階を迎えた中日関係

· 中国は非識字者ゼロの日本に学ぶべき