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CRIキャスター:井村コーチが残した 「メッセージ」 |
発信時間: 2009-01-16 | チャイナネット |
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■「鬼コーチ」と気さくな仲間 井村コーチはどのようなコーチなのか。九人の選手たちは共通して「手加減しない鬼コーチ」と言う。「またぜひお会いしたいが、練習はもうやめようね」と言う選手もいたほどだった。しかし、もう一方では、観察力が細やかで、いつも冗談を言ってみなを笑わせる、気さくな仲間というイメージも強かった。 キャプテンの張暁歓さんは「チームの中心になる方法を教えてくれました」と言う。井村コーチとの初対面は、二〇〇二年の釜山のアジア大会だった。地元韓国の強い声援に気押されし、戦う意欲を失っていたところを、通りかかった日本の井村コーチから「ネバー ギブアップ!」と一喝された。「再び闘う意志がよみがえり、銀メダルを獲得できました。生涯忘れられない思い出です」と言う。 中国代表チームには四川省出身の選手が三人いる。成都生まれの蒋文文、蒋婷婷姉妹と王娜さんである。五月、四川大地震が突然起こった。三人は「食堂でテレビを見ながら泣き崩れた」という。 気持ちを落ち着かせようと、井村コーチは阪神大震災の時の自らの体験を語った。「明るいニュースを故郷に伝えよう。あなたたちの頑張りがみなを元気づける一番の方法です」 王娜さんは「外国人のコーチが私たちと抱き合って、いっしょに泣いてくれました。想像だにしなかったので、心を打たれました」 一番小柄の顧貝貝選手は、言葉が通じないハードルを乗り越えようと懸命だった。井村コーチの著書『愛があるなら 叱りなさい』を自費で翻訳した。その訳本はチームの中で回覧された。「それでコーチの気持ちを理解することができた」という。 故宮を観光する井村さん(左)と筆者 |
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