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シリーズ「中日関係:08年の回顧、09年の展望」(社会篇)
発信時間: 2009-01-27 | チャイナネット

北京工業大学人文社会科学学院の張荊教授(日本法学博士)は23日午後、インターネットの「中日論壇」で、ネット利用者と共に、社会的角度から08年の中日関係を振り返り、09年の中日関係への展望を示した。張教授は次のように指摘した。

社会的角度から観察すると、08年の中日関係は、起伏する中で発展があった。中には重大な出来事も幾つかあった。例えば「毒ギョーザ」事件だ。中日の民間交流に大きな影響を与えるものとしては、他に中日青少年友好交流もあった。交流年は08年3月15日に北京で幕を開け、この時には日本から2000人の青少年が訪中、胡錦涛主席が日本側の代表やメンバーと会見し、中央電視台(国営テレビ、CCTV)はこの報道に10分間の長きを割いた。だが日本側のNHKの報道は比較的短く、中国側より低いトーンだった。交流年は日本の東京で11月12日に閉幕し、麻生首相が式典に出席して挨拶した。日本側の報道にも開幕式と比べて変化が現れ、友好交流年の宣伝に力が入れられた。交流年では中国と日本の青少年4000人余りが相互訪問し、友好的な交流を実現した。これは中日の民間交流に重要な影響を及ぼす出来事だ。

09年の中日の民間の関係の発展には、特に人々を驚き喜ばせるような特別な変化は生じないだろう。「毒ギョーザ」事件については、中日双方は一層協力に努め、問題の迅速な解決に向けて協力するだろう。現在双方はこのために共同で努力している。民間交流では、青少年交流や仏教・学生交流が一層強化され、しかもこの強化の基調はどんどん進展するだろう。

中日友好の推進のためには、以下の事が考えられる。

(1)両国経済の結びつきをさらに緊密化し、民間感情の転換を促す。日本には技術と資金があり、当然中国には現在も資金と同時に、巨大な消費市場があるからだ。われわれは環境保護面で協力を行うことができる。なぜなら現在欧米市場は非常に不景気で、日本経済も影響を受けている。ここに至って日本人は、われわれが内陸部の高い消費力に加え、沿海部にも大量の富裕層を持ち、相当の消費が見込めることを感じられるでしょう。たとえば日本車は価格性能比をさらに高めれば、中国での売れ行きが伸び、中国市場の開拓に展望を開くことができる。中国と日本が経済面の協力を一層強化し、金融危機を共に乗り越える。このようなプロセスは、民間感情の転換を促すだろう。

(2)「毒ギョーザ」事件に対するわれわれの思いは強くないかもしれないが、日本人はこれを非常に重く見ている。したがってわれわれは、共に協力してこの事件を早急に解決し、民間の良好な感情を強化すべきだ。

(3)民間交流を一層強化する。これまでずっと行ってきた青少年友好交流以外に、メディア交流を含め強化が必要だろうし、その他に具体的・実務的な事も実施できる。たとえばわたしの日本の友人は、日本へのパンダ寄贈の問題を取り上げている。胡錦涛主席はだいぶ前に日本へのパンダ寄贈に同意した。台湾へはすでにパンダが送られたが、日本へはもうすぐ1年になるが、まだ送られていない。寄贈、レンタル、その他の方法、あるいは四川臥竜自然保護区に日本が投資するなど、どのような方法が中日両国の民間の感情により合うのか、もっと仔細に検討する必要がある。

(4)09年は変数に満ちた1年だ。麻生政権は3月か4月、遅くとも9月には終りを迎えることが考えられるので、麻生後の政権の外交理念・政策がどのようなものなのか、われわれは真剣に研究しなければならない。政界の変化は両国の政治・経済・民間関係の変化に直接影響を及ぼし得るので、政権の変化の研究に基づき、どのようにして民間交流をさらに推進するかの研究が必須だ。

「人民網日本語版」2009年1月26日

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