ホーム>>中日両国>>視点
漢検ブームは英検を凌ぐ勢い 日本の漢字関連ビジネスは「金の生る木」
発信時間: 2009-02-19 | チャイナネット

 

日本の著名な作家である柳田邦男氏はかつて、「漢字のリズム感と優雅な文体は永遠に美しい」と述べた。春節(旧正月)以降、日本最大の書店である紀伊国屋の売り上げランキングで、『読めそうで読めない間違いやすい漢字』がトップの座についた。刊行からわずか1年で売り上げ60万部に達した同書が、米国のオバマ新大統領の関書籍を2、3位に追いやる結果となった。

 

出版業界で漢字関連書籍が流行しているだけでなく、テレビ業界でも漢字関連の番組が高視聴率を記録。「クイズプレゼンバラエティQさま!!」と「クイズ!ヘキサゴンⅡ」の放送時間はいずれもゴールデンタイムで、最高視聴率は19.4%に達した。こうした現象について、日本のあるメディアは、「トヨタでさえ赤字に転落した日本で、漢字関連のビジネスだけが唯一利益を上げている」と伝えた。

 

若者から高齢者まで、各世代に漢字学習の目的がある

 

『読めそうで読めない間違いやすい漢字』のヒットの背景には、多くの日本人が感じる「漢字のレベルが低いとからかわれるかもしれない」という焦りがある。同書の担当編集者の多田勝利氏によると、左ページに誤読しやすい漢字の問題、その裏の右ページに回答を載せ、クイズ形式にしたことで、家族や友達が一緒にゲーム感覚で楽しむという形で受け入れられたという。

 

また、同書の持ち歩きに便利な軽装版というスタイルや、500円という値段の安さ(日本で単行本は1000円以上が一般的)が学生に受けた一方、見やすい大きな活字は高齢者に好評だった。誤読しやすい漢字1800語のほかに、同音異義語や動植物、地理、歴史関連の漢字も収録されている。

1   2   3    


  関連記事
  同コラムの最新記事

· 読者の投稿:農村の環境衛生について

· 買い物をめぐる中国人と日本人の違い(音声付)

· 同盟強化を図る日米

· 経済観察:深い景気後退に落ち込んだ日本経済

· 中日韓における武士道の研究