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日本、ソマリアへ護衛艦派遣―中国への対抗意識から
発信時間: 2009-02-24 | チャイナネット

防衛省は、海自呉基地(広島県)所属の「さざなみ」と「さみだれ」の護衛艦2隻を現地に派遣することを決めた

 

ソマリア沖・アデン湾の約53万平方キロメートルの広い海域で、各国の軍艦40隻余りが海賊行為防止活動を行っている。現在、ソマリア沖に軍艦を派遣し、協力して活動に当たっている国は、米国、ロシア、インド、英国、デンマーク、日本、パキスタン、マレーシア、トルコ、中国、ギリシャ、イタリアなど20カ国余りに上る。こうした状況について、中国の軍事問題専門家は、各国の軍艦派遣には様々な目的があり、アデン湾はすでに各国海軍の演習場となっているとの見方を示した。また、日本の海上自衛隊派遣については、「瑜亮情結」のような中国への対抗意識が出発点であると指摘している。(注:「瑜亮情結)」は『三国志演義』のなかで周瑜が諸葛亮に対抗心を燃やしていたことを指す

 

広州の地元紙「広州日報」は軍事問題専門家の戴旭氏の見解を掲載した。戴氏は「各国が競ってソマリア沖に軍艦を派遣しているが、各国にはそれぞれの計算がある」とした上で、各国の意図について以下のように説明。まず、米国については、「現在、全世界の海上権力を握る中心的存在であることから、その地位を示すために、軍艦を派遣しなければならない。さもないと、そのイメージを損ねてしまうことになる。米国の軍艦派遣は象徴的行為でしかなく、米国は世界の海における中心的存在として任務を果たすべく、各国と協調し軍艦による護衛活動を展開していく方針である。米国は海賊との交戦を目的としていない。なぜなら、米国はこれ以上戦場を必要としておらず、また敵を作ることも望んでいない。このような姿勢は、米国の軍艦が長くソマリア沖で船舶の護衛活動に当たっていながら、今週になって初めて海賊を拘束した状況から分かる」と指摘している。

 

また、「欧州連合(EU)の加盟国は、実用主義的な価値観に基づき、商船の安全な通航の確保という目的から派兵している。EUは懸念材料が比較的少ないことから、軍艦のソマリア沖における武力行使が最も多く、最も大きな成果を上げている。これに対しロシアの派兵は、その海上権力を示す意味合いが強いと言える」と分析。

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