◇車内あちこちで座席交換大賑わい◇
宴会のテーブルは自分の番号が分かれば同じ仲間はそのテーブルに一緒に座ることができる。しかし、これが列車の座席ともなると話はまったく違う。通路を挟んで両側に2人から3人分の席がある。窓側、中央、通路側で、反対側にも同様に2人から3人分がある。この席が3人分の場合は、1、2、3は通路の左側にあり、4、5、6は通路右側にある。そして7、8、9は通路左側に変わる。10、11、12、は通路右側である。
左側の席に6人が座るには、1、2、3と7、8、9の座席番号が必要である。しかし、切符を発売するときには、座席の状態に関係なく数の順番に売る。1から6までの通し番号では通路左右の席に3人ずつ分かれてしまう。6人がまとまって一個所に座るには7、8、9の人に席を譲ってもらわなければならない。二人旅で3、4と連番になったときには、通路を挟んでバラバラに座ることになる。6、7の連番では最悪の状態で、左右両側の窓際の席となりまったく離れてしまう。これでは二人連れで汽車の旅を一緒に楽しむことなどできない。
購入した列車の切符は座席がどのようになっているのか、席に行ってみるまで分からない。そこで、座席を確認してから相互に座席交換の交渉をすることになる。列車が発車して間もなく、それぞれが座席換えを話し合う。大概の場合、席を交換してもらえるが、お互いの都合がうまくいくとは限らない。中には席を移動したくない人もいる。そんなときは、遠く離れた席の人に頼みやっと目的を果たすことができる場合もある。そんなこんなで、列車は毎回、発車後30分間から1時間ぐらいは車内全体が、座席交換協議の場となりワイワイ、ガヤガヤ大騒ぎになるのが常である。
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