中国の7割近くの国民は「保八」(成長率8%維持)に自信を持っている。一方、日本人は「居安思危」、危機になくても危機感を抱き、最悪の状況を想定して早くから準備を進める。中国の古典の名言「憂いから国の興隆をもたらす」である。日本の温順な企業戦士は、欧米や韓国のように大々的なストライキを起すことは少ない。
ある専門家は、21世紀は海面が上昇して日本列島は埋没し、「日本沈没」が現実のものになるかもしれないと予測する。しかし、地理的な意味での「沈没」だろうが、国家や国民の危機という意味での「沈没」だろうが、日本は決して「沈没」に甘んじることはないと言い切れる。
今回の景気後退は日本国民の危機意識を強化し、日本が再び復活するきっかけとなるだろう。日本の作家の渡辺淳一氏は最近のエッセイで次のように指摘している。「ちょっと比較してみれば分かるが、今の経済危機は物質的に非常に豊かである中での危機であり、飢えて街中で倒れるといった人がいない危機である。「贅沢の危機」と言ってもいいかもしれない。この危機はプレッシャーであると同時にチャレンジでもあり、変革の原動力でもある」
「チャイナネット」2009年3月2日
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