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知られることのなかった物語 井村さんが北京で講演
発信時間: 2009-03-02 | チャイナネット

 

シンクロナイズドスイミング中国代表チームは、2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得した。それに尽力したのがヘッドコーチの井村雅代さんだ。北京の長富宮ホテルでは2月28日、「シンクロがつないだ日中の絆」をテーマに井村さんの講演会が行われ、中国国家水泳センター・シンクロナイズドスイミング部の兪麗部長も選手たちと一緒に出席した。

井村さんは水色のチャイナドレスで登場。1年8カ月にわたる中国での指導体験やエピソードを振り返った。

 

27年間の指導人生にピリオド

2004年のアテネオリンピックが閉幕して間もなく、16年間もの長いあいだ教えていた立花選手と武田選手が引退した。それをきっかけに井村さんは日本シンクロチームのコーチを辞任、27年間の指導人生を終えて、井村シンクロクラブのコーチを始めた。

2006年のある日、中国国家水泳センター・シンクロナイズドスイミング部の兪麗部長が井村さんを訪問し、井村さんの近況を知り、「中国チームは北京オリンピックでどうしてもメダルを取りたい。その目標を実現するために、新たな経験や強い指導力が必要です。どうぞ中国チームの代表コーチになってください」と頼んだ。

 

日中両国はアジアの仲間

2006年ごろの中日両国のシンクロチームは、それほど交流がなかった。失敗が許されない北京オリンピックのコーチを頼まれた井村さんはとても心を打たれ、自分の実力や指導力を認めてくれる兪麗部長に感謝した。そして北京オリンピックでメダルを取りたい中国チームの気持ちも手に取るように分かった。

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