経済が低迷する時期には、低価格の商品が最も歓迎される。金融危機の下にある現在は最大のビジネスチャンスだといえる。日本のカジュアルウェア製造販売企業・ユニクロの創業者である柳井正社長は低価格衣料品の販売で実績を上げ、このほど日本の億万長者番付の1位に躍り出た。資産総額は61億ドルを超えるという。柳井社長は現在、より低価格の衣料品を打ち出すことを計画しており、中国でも販売を検討しているという。
柳井氏はすでに990円(約10ドル)のジーンズを打ち出しており、経済不況にあえぐ日本でより多くの人に値頃感を感じてほしいとしている。
日本は世界2位の経済体だが、近年は経済が低迷を続け、さらなる衰退期を迎えている。だがユニクロはこうした状況下でも勢いよく発展している数少ない小売企業の一つであり、その低価格で目新しくベーシックな服作りが、サイフのひもをますます引き締めている日本の消費者に広く歓迎されている。2008年にはユニクロの約800店舗の経営を担うファーストリテイリング社の株価は63%上昇し、停滞ムードの日本株式市場で独自の立ち位置を確保した。柳井社長は中国で100店舗を開店する意向で、日本市場でトップ企業となったように中国市場でもトップを目指すとしている。
「人民網日本語版」2009年3月18日 |