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生活に危機波及、節約が在日華人家庭の新課題
発信時間: 2009-03-27 | チャイナネット

文=孫盈

日本の中国語総合新聞「中文導報」によると、多くの在日華人家庭は日常生活で金融危機の影響を受けており、4月からスタートする日本の新年度では「節約」が新たな課題になるとみられている。

 

姜さんは2007年、首都圏のコンピューターソフトウェア開発会社で働く夫とともに、中国遼寧省から来日し東京で生活を始めた。だが、二人の新生活が完全に軌道に乗らないうちに、金融危機が起こるとは予想すらしていなかった。ソフトウェア産業は金融危機で最も大きな打撃を受けた産業の1つであることから、夫の会社の業績悪化が続いている。夫はまだ解雇通告を受けていないが、派遣社員として4カ月ごとに労働契約を結ぶため、つねに失業する可能性がある。

 

現在、姜さんは都内のある華人企業で働いている。昨年、有名私立大学の大学院を受験し不合格となったため今年も受験する計画であったが、夫が失業した場合、姜さんが進学すると家庭の収入源を失ってしまうので、しばらく進学をあきらめることにした。将来、二人にとってマイホーム購入や子育てといった負担が大きくなるため、姜さんは最近、生活の質を落とさずに「節約」して生活する方法を考え始めた。

 

こうして、姜さんはインターネットや雑誌などに掲載された節約術を注意して見るようになり、多くの日本の主婦たちが日常生活の中で「ちょっとしたコツ」をフル活用し、家計の支出を減らしていることを知った。インターネット上には、様々な日常的な節約術が実践しきれないほど数多く紹介されており、興味を引くものもあった。家庭用掃除機の紙パックの利用法もその一例で、姜さんはこれまでパックが満杯になると交換していた。

 

「日本の主婦たちの経験から、紙パックの中のゴミを簡単にきれいに片付け、再利用する方法を学びました」と姜さんは語る。また、調理に使った鍋はこれまでキッチンペーパーで汚れを拭きとってから洗っていたが、今ではキッチンペーパーを使わず古新聞で鍋を拭くことにしている。さらに、日本では揚げ物で使った食用油を下水道に流してはならないので、一般的に凝固剤で固め可燃ごみとして処分するが、姜さんが最近インターネットで知った方法で処分すれば、凝固剤代を節約できる。この方法によると、不用になった牛乳パックの内側に古新聞を詰め、その中に廃棄する油を注ぐと古新聞に吸収されるので、牛乳パックごと可燃物として捨てることができる。姜さんは「私が覚えたこれらの生活のちょっとしたコツは実用的で、ほとんどが不用品を利用しているので、節約になるだけでなく環境にもやさしいです。これらを実践するのも楽しいですよ」と話している。

「チャイナネット」 2009年3月27日

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