日本政府観光局(JNTO)が25日に発表した最新統計(推定値)によると、日本を訪れた外国人観光客は2月、40万8800人にとどまり、昨年同月比41.3%減となった。1971年8月以来の最大の下げ幅となった。一方、1月と2月に日本を訪れた中国人は昨年同期比2.6%増の17万3500人にのぼった。日本旅行の観光客源としての中国の存在が際立つ結果となった。日本の中国語紙「中文導報」のウェブサイトが伝えた。
日本政府観光局の分析によると、外国人観光客の大幅な減少は、世界経済危機に加え、日本旅行の費用が円高で大幅に上昇したことが原因と見られる。訪日外国人客は7ヶ月連続で前年同月比減となっている。
1月と2月の訪日外国人客は全面的に減少となり、中国人だけがわずかに増えた形となった。日本政府が最も重視する12カ国・地域のうち、訪日観光客が最も多かったのは順に、韓国の23万6500人(前年同月比53.3%減)、中国大陸部の17万3500人(同比2.6%増)、台湾の15万6300人(同比29.2%減)、米国の8万6100人(同比17.3%減)。
日本観光庁の本保芳明長官は25日の記者会見で、この下げ幅に対する驚きを示すとともに、状況は非常に厳しいとの認識を示した。今後は、中国人による個人旅行の解禁などの政策と結びつけながら、日本旅行をさらに宣伝し、日本観光の需要を発掘していく方針だ。
「人民網日本語版」2009年3月27日 |