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レクサスふたたび新車、中国市場に賭けるトヨタ
発信時間: 2009-04-01 | チャイナネット

トヨタはレクサスブランドの北米市場における売上が50%以上減少し、世界規模で大きな欠損を出している。こうした背景の下で、トヨタ中国法人のレクサス担当部門は先週、全面リニューアルの新車・レクサスRX350を同日より中国市場で正式に販売すると発表。79万2千元および85万8千元の高価格が再び注目を集めている。中国法人の服部悦雄総代表は「レクサスはトヨタの高級車ブランドとして米国市場で危機に直面した。このため今年は中国市場での新たな飛躍を一層願っている」と話している。「毎日経済新聞」が伝えた。

グローバル市場の低迷に直面して、トヨタは中国市場での賭けに出ており、中国でのレクサス販売でかつて「奇跡」を成し遂げたレクサス担当部門の曽林堂・副総経理はより大きな圧力にさらされることになった。曽副総経理の分析によると、中国の高級車市場における消費傾向は海外と異なり、ローン購入の割合が海外では60%に達するのに対し、中国では17%に過ぎないという。ここから中国の消費者が十分な資産を蓄えていること、高級車の購買力が海外よりも高いことがうかがえる。

今年1月下旬に打ち出されたレクサス事業プランによると、2009年には代理販売ネットワーク拠点が46カ所から70カ所に増えるとなっている。だが曽副総経理が現在の経済情勢を踏まえて述べたところによると、今年はレクサスの代理販売ネットワーク拡大計画が縮小する見込みで、おおまかな予測によれば、年末時点の拠点数は61カ所になるという。

中国の今年の高級車市場の発展ぶりについて、曽副総経理は「経済危機の影響がなおあり、今後の状況は予断を許さない」としつつ、「2009年の中国高級乗用車市場の成長率は3%から5%の水準になるだろう」との判断を示す。

「人民網日本語版」2009年4月1日

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