衣料品ブランドのユニクロは16日、オンラインショッピングの淘宝網に中国旗艦店をオープンした。淘宝網はさらに、中国ドメインを持つユニクロの公式サイトの設立や普及を助け、ユニクロの中国でのオンライン販売を全面的に進めていく構えだ。「国際金融報」が伝えた。
しばらく前に発表されたフォーブスの長者番付で、ユニクロの創始者であるファーストリテイリング社の柳井正・社長は、総資産61億ドルで日本人トップとなった。柳井社長は16日の取材で、「淘宝網の協力で事業を拡大し、消費者中心の戦略を推進させていきたい」と語った。
「世界金融危機が訪れる中、全ての企業が経営困難に陥っているわけではない」。柳井社長によると、ユニクロは過去1年で急速成長を遂げた。特に中国では、08年通年の売り上げが07年比で105%増に達した。「中国は将来、ファーストリテイリング社の最も重要な市場の一つとなるだろう。今後は、店舗開設のスピードを速め、中国での100店舗開設という目標の短期的実現を目指していく」
だが柳井社長によると、ユニクロは現在、直営店という経営方式を中国で採用しているため、消費者の巨大な需要を短期間で満足するのは難しい。オンライン販売方式の試行にユニクロが踏み切ったのはそのためだ。
淘宝網の陸兆禧・総裁はこれについて、「従来型のアパレル業とインターネットが結びつくのは時代の流れだ。ユニクロと淘宝網の戦略的協力は、中国市場における電子商取引の重要性を認識するグローバル企業が増えてきたことを示している。インターネットは大きな可能性を秘めている」と語った。
「人民網日本語版」2009年4月20日 |