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エッセイ:東京で本を借りる─「みんなの図書館」利用体験記
発信時間: 2009-04-24 | チャイナネット

新華社記者・陳曦

本場の日本料理を2種類覚えたいと思ったので、まず2冊の料理本を探すことにした。そこで、同僚に教えられた自宅近くにある「臨川みんなの図書館」に行ってみた。

 

図書館は大通りに近い一角にあり、喧騒の中にありながら静けさを感じさせた。白い壁と黒い門といった落ち着いた色合いに、赤をアクセントカラーに取り入れた空間は、ゆったりとした穏やかな雰囲気を醸し出していた。初めて外国の図書館で本を借りるに当たり、どのような規則があるのか全く知らなかったので、多少不安を感じていた。

 

図書館に入ると、優しく親切な声で「こんにちは」と呼びかけられた。カウンターにはエプロンを掛けた幼稚園の先生風の図書館職員が私に向かって微笑んでいた。

 

「初めて本を借りに来たのですが、どのような手続きが必要ですか」と尋ねると、その職員は「渋谷区にお住まいですよね。利用者カードをお作りしますので、こちらの用紙に記入してください」と答えてくれた。

 

用紙への記入を済ませ、身分証明書として運転免許証をその職員に提出すると間もなく、名前とバーコード入りの丁寧に作られた利用者カードを手にすることができた。こうして、図書館に足を踏み入れてから、わずか5分足らずで貸出の登録手続きが完了した。

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