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北京首都国際空港に到着した麻生首相 |
日本の麻生太郎首相は29日昼、特別機で北京入りし、中国への公式訪問を開始した。昨年9月の首相就任後、初の訪中だ。海外メディアは今回の訪中にそろって注目し、経済貿易・科学技術分野で両国が協力を一層強化するとの見通しを報じている。「中国新聞網」が伝えた。
AFP通信は29日、速報で「日本麻生太郎首相が2日間の訪中のため、昼過ぎに北京入りした。金融危機、豚インフルエンザ、朝鮮問題などについて中国首脳と協議する予定だ。両国の協力基盤の強化が今回の訪問の狙いだ」と報じた。
ロイター通信は「世界第2位と第3位の経済大国として、中日両国は世界金融危機への対応努力について重点的に協議すると見られる。訪中の前日、麻生首相は東京で、青年交流やさまざまな二国間問題について中国側と率直に交流する意向を示し、豚インフルエンザも議題になるだろうと述べた」と強調した。
AP通信は北京からの報道で「経済関係が両国首脳の会談の重点になると見られる。また、海底ガス田開発、朝鮮問題、豚インフルエンザ対策、環境保護なども議題になる」「07年以降、中日関係は好転している。日本の福田康夫前首相が訪中したのと同じ07年に、中国は米国を抜いて日本にとって最大の貿易相手国となった。08年には中国の胡錦濤国家主席と温家宝総理も日本を訪日した。麻生首相の今回の訪中に、日本メディアは強く注目している」と指摘した。
日本の共同通信社は「麻生首相の訪中は昨年10月のアジア欧州会議(ASEM)首脳会合以来で、昨年5月に中日が合意した首脳相互訪問の一環でもある。会談で麻生首相は、中日の『戦略的互恵関係』の一層の推進を再確認するとともに、省エネ技術や地球温暖化対策での協力強化でも合意を目指す」と報じた。
日本メディアは「麻生首相は北京滞在中、中国経済界向けに講演を行うほか、日本側が資金提供した製鉄プラントを視察する。30日午後に帰国する」と報じている。
「人民網日本語版」2009年4月30日