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日本の「80後」文学作品が上陸、上海で賛否両論
発信時間: 2009-05-15 | チャイナネット

中国の「80後(1980年代生まれ)」作家がいまだ多くの賛否両論を引き起こしている中、今度は海外の「80後」作家が大挙中国に押し寄せ、その作品もまた話題と注目の的となっている。

上海訳文出版社が授権・出版した2004年の日本の芥川賞受賞作品「蛇にピアス」が13日、上海市内の各大手書店で発売された。同小説に対する文学界の評価はまさに「対立」している。

19歳、20歳だった2人の「80後」の少女の、日本文学の権威ある「芥川賞」受賞は当時話題となったが、中でも「蛇にピアス」の内容は「世間をあっと言わせた」。

「蛇にピアス」とは舌にピアスを付けたり、手術などで舌先を蛇のように「改造(スプリット・タン)」することを指しており、同作品は当時日本の若者達の間で流行していた「身体改造」をテーマとしていた。

日本各界の「蛇にピアス」に対する評価は賛否両論で、「日本小説史上最もひどい作品」、「日本文学の悲哀」、また「古典的手法を用いて人間関係のギリシャ悲劇を正面から表現した」との評価もあった。

上海に上陸したこの作品の話題性は当時に優るとも劣らない。一部の「80後」作家らは、これこそまさに純文学であり、社会につまはじきにされた集団の生活をリアルに描写していると評価する一方で、一部の年配作家、評論家らは同作品を、「自己を改造することで社会に対抗している」、果ては「我々の理解の範ちゅうを超えている」と嘆いている。

芥川賞史上2位の最年少受賞作品として、「蛇にピアス」は一種の社会現象となり、中国「80後」作家が世に受け入れられるかに近い程度の熱い論争を引き起こしている。ある作家は韓寒、郭敬明などの中国人作家の作品を引用し、中日「80後」作品の作風と視点の違いを慨嘆している。個人と社会関係、自我と内心に対する関心の上に、共通の視点がある、と。学者・周立民氏は、現代文学では国の違いは、ジェネレーションギャップに比べてますます小さく成りつつある中、日本から上陸した「蛇にピアス」は一種の「中国現代文学との接点と意思疎通」になりうる、としている。

「人民網日本語版」2009年5月15日

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