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プーチン首相、日本の4島返還攻勢を一手で解かす
発信時間: 2009-05-15 | チャイナネット

ロシアは近隣の大国であるインドに対しては、政治動向が変化する可能性に加え、台頭してきていることから、今後は従来ほど親しく付き合うことはないだろう。ロシアは勢力均衡の外交構造をより積極的に構築せざるを得ず、インドと波風の立たないつきあいを維持すると同時に、日本との政治・経済関係を強化することが、ロシアにとって長期的にプラスとなる。

 

日本政府の考えもロシアと似ており、ロシアとはつきあいを強化し、インドなど近隣の大国との長期的な関係ではより弾力性ある対応を取るのが好都合だ。

 

プーチン首相は日本に着くなり「領土問題は外交の管轄であり、外交権はメドベージェフ大統領にある。内政を管轄する首相であるわたしには処理できない」と発言した。この発言でもう、プーチン首相は北方4島について議論する責任を振り払った。

 

「秘密警察」出身のプーチン首相は、相手を知り自らを通す政治的手腕の達人であり、4島返還に向けた日本の攻勢を、一手でまた解かせてしまった。日本の麻生太郎首相は7月にイタリアで行われる先進国首脳会議まで領土問題を先送りするほかなかった。そこでメドベージェフ大統領と議論することになる。

 

4島の面積はシンガポール8個分に相当し、日本人の住民を追い出し、1万7000人のロシア人が居住している。メンツのためにも、資源のためにも、戦略的観点からも、ロシアに4島を返還させるのは、今のところ不可能だ。

「人民網日本語版」2009年5月15日

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