日本では連日、新型インフルエンザの感染者数が増加の一途をたどっている。上海の旅行会社によると、これが多くの旅行客の不安を呼び、今週に入って日本へのツアーのキャンセルが激増、香港へのツアーにも回復の兆しはみえないという。「労働報」が伝えた。
国家観光局は依然日本への旅行の一時停止には踏み切っていないものの、キャンセルについての問い合せが相次いでいる。錦江旅行社の担当者は「今月のツアーだけでなく6月のツアーでさえもキャンセルしたいという人がいる。最近日本へのツアーに予約した100人余りのうち、19日の昼までに10人以上がキャンセルした」と説明。日本への旅行は今はオフシーズン。上海から日本へのツアーで大規模なキャンセルは出ていないものの、キャンセルの問い合せは増えているという。
旅行社側は、「日本でこのまま新型インフルエンザイの感染者が増えれば、ツアーをキャンセルする人も増えるだろう。キャンセルに伴う航空券の予約料金、ビザの手続き料などは今のところ旅行客が負担することになる」と説明。人数が揃っているツアーであれば、今後も通常通りの出発となる。現状は、大阪や神戸で新型インフルエンザの影響が広がっているものの、本州を経由せずに北海道に行く直行便であればさほど影響はない。旅行社は今後の状況を見てツアーの日程を調整するという。
「人民網日本語版」2009年5月21日 |