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第3回 国際漫画賞を受賞した中国人、日本漫画との縁
発信時間: 2009-05-27 | チャイナネット

4月29日に北京を訪問した麻生太郎首相は、北京市内にある国際交流基金の日本文化センターを訪れ、日本の外務省が主催する国際漫画賞で優秀賞を受賞した尹川さんと懇談した。

日本国際交流基金で尹川さんの漫画を見る麻生首相

尹川さんは現在、北京電影学院動画理論研究専門の修士課程に在学中で、第2回国際漫画賞で作品の「逝」が優秀賞に輝いたのは去年8月。中国大陸部の新世代の漫画家として期待されている尹川さんに、漫画家になろうと思った動機や、中国漫画の現状、日本の漫画からの影響などについて「チャイナネット」が話を聞いた。

――どうして漫画家の道を選んだのか。

受賞作の「逝」

小さい時から絵を描くのは好きでした。日本の漫画に初めて接したのは6歳の時で、隣のお兄さんから紹介された漫画「聖闘士星矢」を買い、それを真似して描いていました。

初めから終わりまで読み終えたのは鳥山明の「ドラゴンボール」です。「水滸伝」「三毛流浪記」などの中国の漫画もありますが、中国の漫画は説明だけが書かれていて人物の会話がないので、日本の漫画のほうが面白かった。

高校卒業後は漫画を勉強しようと考えましたが、その時にはまだ中国には漫画を教える大学がなく、北京電影学院のアニメ専攻に入学しました。北京電影学院にやっと漫画専攻ができたのは私が卒業してからです。

――日本の漫画家との交流は?

尹川さんと井上雄彦氏

日本でもよく知られている漫画家には何人か会ったことがあります。去年に日本で第2回国際漫画賞の授賞式に参加した時、「バカボンド」の井上雄彦さんの仕事場を見学しました。井上さんの自社ビルのような建物は6階建てで、一番上に仕事場があります。そこに上がるまでは撮影してはいけないと言われ少し神秘的な感じでした。そして6階に着いて井上さんに会うと、あんなに有名な作品を書いた人だからかなりの年かと思っていたのですが、想像よりもずっと若くてびっくりしました。

井上さんに「スラムダンク」の話をし、その漫画のおかげで多くの中国の若者がバスケットボールに夢中になったと言うと、井上さんは驚いているようでした。井上さんの作品は週に1回、16-20ページと掲載ページが多く、私は井上さんにストーリを最初に考えているのか、それとも毎回、内容を考えているのかとたずねました。私の場合はあらすじを考えて結末を決めないという方法でやっていると話すと、自分もそういうやり方だといい、いい状態を保ちながら漫画を続けてくださいと励まされました。

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