経済の長期低迷は、生きる者を苦しめているだけではなく、死者にも影響を与えている。英国の116の地方政府を対象とした最近の調査によると、公共資金による援助を受けた葬式の数は10%増えたという。「国際金融報」が伝えた。
英スカイテレビによると、英国では今年、公共資金による援助を受けた葬式が5千回近くにのぼる見込みだ。特に大都市では近年、葬式の際に援助を受けるケースが多く、年間援助額は400万ポンドを超えている。保健部門の職員によると、このような状況が起こっているのは、葬式費用を負担したくないもしくは負担できない家庭が増えているためだ。経済の低迷が深まるにつれ、このような状況はさらに程度を増していく可能性がある。
日本では一方、婚約指輪の売り上げが落ちている。東京のラジオ局に勤めるTさんと婚約者は、「経済状況が深刻な今、高価なダイヤの指輪を買うのは無駄遣いだ」と考えている。「経済的に余裕があったら買ったかもしれないけれど、結婚後の生活にあてた方がいいと今は思っている」とTさんは語る。経済の不振と結婚観の変化を受けて、日本人男性のダイヤ購入額はますます減っており、最初から「買わない」という選択をする人も珍しくない。日本のブライダルジュエリー市場はこの15年で3分の1縮小し、この市場を率いてきたティファニーやブルガリなどの西洋ブランドは苦戦を迫られている。仏モーブッサン日本支社のヤニック・デリヤン社長は、「欧州の宝石商の多くが懸念を持っている」と語る。矢野経済研究所の推測によると、ダイヤ婚約指輪の購入者の平均消費額は今年、約29万円となる見込みだ。1993年の38万7千円から大きく低下している。婚約指輪を購入する男性の比率は同時期に80%近くから半数にまで減った。
「人民網日本語版」2009年6月15日 |