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第6回 齋藤総領事 新設総領事館として青島を選んだ理由
発信時間: 2009-06-23 | チャイナネット

雑誌『人民中国』が主催する2009年中日経済交流会がこのほど、山東省の青島市で開催された。在青島日本国総領事齋藤法雄氏が同交流会に出席し、会議の後「チャイナネット」記者の独占インタビューに答えた。

 

ー新設総領事館として青島を選んだ理由は。

・青島に総領事館をつくるということは数年前から検討されてきました。日本にとって、文化的にも経済的にも非常に密接な関係にある山東省、その中でも、沿海都市として目覚しい経済発展を遂げている青島市は、その玄関口として特に重要な位置にあります。山東省の経済力は、GDPにおいて中国国内で広東省に次ぐものであり、日本との往来も盛んで、多くの日系企業が進出しております。こうした中で、いろいろな日本国内の調整を経て、本年一月開館の運びとなりました。

 

ー青島の将来性や期待されることは。

・経済面や文化面、多方面に亘って潜在力はとても大きいと思います。山東省は、文化面では、日本人にとってなじみのある、孔子や孫子、それに諸葛孔明を始めとする歴史人物縁の名所旧跡がたくさんあり、魅力的な豊富な観光資源を有しており、その中で青島は山東省観光の拠点となりえます。最も大きい点は経済的な面です。何といっても日本に近いことが有利なところでしょう。これだけ近いと頻繁に往来ができ、ビジネス的にも素早い対応がとれます。中国中で一番日本に近い山東省、しかも、経済力・人材・天然資源が豊かですので、日本との経済協力の潜在力は群を抜いていると思います。

 

ー過去6ヶ月の業務について。

・在青島総領事館は山東省全域を管轄しております。一月開館以来、日本総領事館の開館を広くお知らせするために、省政府はじめ省内各地の地方政府の指導者を訪問し、加えて現地の日系企業を視察しております。それらを通して山東省各地の現状を自分自身の目で把握理解に努めている最中です。今後については、今秋、日本の若者文化を取り上げ,『青島日本祭り(ジャパンフェスタ)』を青島日本人会とともに計画しております。日本の若者の最先端の文化を皆さんに紹介したいと思っております。これまでは日本祭というと、歌舞伎や生け花、茶道等の伝統文化が取り上げられてきましたが、新しい時代・流行をリードするのは若者ですから、これからは、できるだけ日本の若者文化を青島の若い皆さんに知っていただいて、日本へ行ってみたいな、日本のことを知りたいな等日本に関心を持っていただけるような日本文化の紹介をしていきたいと思います。

また、旅券やビザの業務が秋以降開始されれば、北京まで足を運ばずとも青島で取得できるようになりますので、山東省の日中の皆様にはこれまでより格段な便利を提供できると確信いたしております。こうした領事業務を通しまして、日中の往来の促進に努めたいと思います。

 

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