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日本政界、誰が去り誰が残るのか?
発信時間: 2009-07-16 | チャイナネット

12日の東京都議選で自民党は惨敗を喫した。都議選は衆院選の「前哨戦」と見なされ、得失ともに計り知れない意味を持つ。だが、事態がめまぐるしく変化する日本の政局において、最終的に誰が勝ち、誰が負けるのかの判断は、まだつけ難い。

■双方の得失

専門家は、都議選での自民敗北の原因は、自民党自体の悪弊にあると分析する。

1955年以来、日本の政界では自民党の「一党独大」が慣例となり、長期政権は自民党・官僚の仕事ぶりをひどくし、悪政がはびこった。汚職・腐敗に走る者、国民の苦しみを知らぬ者が出た。一時しのぎの対策にとどまっており、大局的視点が欠如していた。改革への取組みも、国民にはなかなか認められなかった。安倍首相と福田首相が支持率低迷により電撃辞任したため、政策の連続性が保てなかった。麻生首相の登場後もトラブルは絶えず、自らのぐらつきが自民党の失敗を加速した。

このほか、自民党と民主党の政策的重点の違いも、有権者の投票判断に影響した。自民党の政策の重点は国家の長期的戦略や外交だったが、民主党は国民の生活に重点を置き、有権者の支持を得た。

日本国内では、民主党が強調した政権交代が、無数の有権者に共鳴を喚起したと分析されている。昨秋以来、衆院の解散と総選挙が何度も先送りにされ、国の政権への期待や不満を表明するすべのなかった有権者は、東京都議選という、国の政権に関わる自民党と民主党の対決において、自らの意思を明確に表現した。

■政界の行方

首都決戦である東京都議選の影響力は極めて大きい。日本の民意とメディアはそろって、民主党を有望視している。衆院選で民主党が自民党に勝利した場合、日本の政界は両党が順番に政権を握る時代に入ると考えられるが、これは政局の不安定性の増大も意味する。

ある専門家は、麻生首相が衆院解散と総選挙を決断した目的は、思い切って勝負に出ることにあると分析する。党内では「麻生降ろし」の声が止まず、党外では民主党が猛追する中、やはり機先を制して政治日程を決めるにしかず、これによって負けを勝ちに転じられるかもしれない、というわけだ。

有権者の心理も矛盾の渦中にある。一方では変革を希望し、民主党政権が政治に新風をもたらすことに期待を寄せている。だが、もう一方では、民主党にも十分な信頼を抱けないでいる。結局は、政権運営経験が皆無の政党なのだ。道徳的基準で評価すると、民主党も汚職・腐敗事件を抱えており、自民党よりクリーンだとは決していえない。

誰が勝ち、誰が負けるかに関わらず、日本の政局が短期的に落ち着かないことだけは確かだ。

「人民網日本語版」2009年7月16日

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