映画「ジュラシックパーク」ではコンピューターと特殊撮影技術を使って、絶滅した恐竜をスクリーンに「蘇らせ」、観客に新鮮な印象をもたらした。日本・幕張で28日に開催された「2009年恐竜展」で「複合現実感」(MR)という新しい技術が観客に「生きているような」恐竜の姿を披露している。
恐竜の化石や模型が展示される他に、同展ではMR技術を利用した2分間の恐竜のパフォーマンスが人気を集めている。
特殊な電子メガネ装置を通じて見ると、実物大のトリケラトプス2頭とティラのザウルスが目の前に現われる。これら恐竜は観客からわずか5メートルの場所に出現し、動くだけではなく、歩く足音もリアルに響く。電子メガネをとると、元の静かな展示ホールの光景だけが残る。
「複合現実感」とは字のごとく、コンピューター技術を通じて実際の実景とシミュレーションとを融合させ、物理的な物体とシミュレーションの物体を同時に出現させ、インタラクティブな情景を生み出す技術だ。この技術を開発した会社によると、「複合現実感」の技術は子どもを喜ばせるオモチャだけに留まらず、エンターテイメントや製造業、医療、ロボット開発といった分野にも応用可能だという。
「人民網日本語版」2009年7月30日 |