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防砂植林と貧困撲滅の両立で中国で戦い続ける板垣敏秀
発信時間: 2009-12-11 | チャイナネット

ヤトロファとの出会い

ヤトロファはアフリカ原産の木で、中国の貴州省や四川省、雲南省などに分布し、厳しい自然や干ばつに強く、防砂植林にはぴったりの木である。そしてもっと重要なのはその「経済性」だ。ヤトロファの種は油分が多く、石鹸や潤滑油、農薬、下剤、肥料の原料になり、現在はバイオディーゼル燃料 (BDF)の原料として注目されている。

板垣さんがヤトロファの木を知ったのは、2006年の春に南米のアマゾンで原生林を世界中に輸出していた三井物産の板さん(71歳)に会ったのがきっかけ。板さんは原生林を伐採していたことから、どうにか罪滅ぼしをしたいと考えていた。そして板さんは、干ばつに強い植物で油が取れるヤトロファを、中国や東南アジアに植えようと板垣さんを誘った。

そして板垣さんは、日本の中国大使館で働く貴州省出身のある公使の紹介で7月、中華全国青年連合会を窓口にその年の貴州省へ現地調査に行ったが、その時はまだ植林に対して知識が乏しく、特にヤトロファという木についてのデータはどこにもなかった。

心細い思いながら地元の林業局の協力で、貴州省南部の約6万6000ヘクタールの土地を20年間契約し、地元農家の手を借りてヤトロファの栽培をスタート。そして2007年1月には貴州省羅甸県には50万本のヤトロファが植えられた。

自然の洗礼

思いがけなかったのは、ヤトロファを植えてから1年後の2008年、貴州省が50年ぶりの大雪と凍害に見舞われたことだ。半分以上のヤトロファが大きな被害を受け、骨身を惜しまず植えてきたヤトロファがいとも簡単に自然の災害に負けた。

しかし板垣さんは「このままあきらめてはだめだと思いました。投資してくれた人たちの熱意や、村人の期待に背いてはならない。もう一度別の場所を探そう」と、元の植林を回復させながら、羅甸県から約30キロ離れた南の暖かい地へ植林場所を移し、さらに80万本を植えた。

しかし今回は水害が襲った。ヤトロファの栽培地は険しい山間地。昨年の7月から8月にかけて大雨が降った時には、土砂崩れのために道路が寸断し、現地に行くことさえも出来なかった。そのため船で行くなど苦労を経て、何とか植林を終えた。

「植林というものは簡単なものではありません。これは私たちにとっていい経験です。しかしいい事は必ず誰かが支持してくれるという信念を持ち、あきらめないでこの事業をやっていく決心ができました。まだ色々な困難が待ち受けていると思いますが、このいい事業をみんなに伝え、これからも続けていくつもりです」

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